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飯田・神稲建設、作業服一新し全社員でカラー統一 機能性重視

新しい作業服に身を包む令和6年度の新入社員

新しい作業服に身を包む令和6年度の新入社員

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 神稲建設(飯田市主税町)が4月1日、全社員の作業服を一新した。

肩回りの動きやすさを考え背中面に「マチ」を入れた

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 新年度を迎えたこの日、同社社員209人全員が新しい作業服に身を包んだ。上着は同社社旗に近いネイビー色を選び、縦型に変更した胸ポケットのファスナーは差し色に緑色を使い、パンツの色はミディアムグレーとした。胸には「KUMASHIRO」の社名、住宅部門は「くましろハウジング」を記した。

 労働安全衛生法の改正があり、一昨年1月2日に施行され、建設業などの高所作業において使用される墜落制止用器具が「フルハーネス型」に義務付けられた。それにより、「従来の作業服の胸ポケットが使いにくい」などの声が社内から挙がったという。同社安全品質部、執行役員品質部長の片桐英樹さんがリーダーとなり、各部から代表が集まり10人で「社服検討委員会」を立ち上げた。

 現場での作業も経験してきた片桐さんを中心に、4カ月の調査を重ね、合わせて7回の委員会を開き、「物理的要因を最優先事項」として検討を行ったという。舗装部、営業部、住宅部など各部からの声も集め、各部での対応もあり、「せっかくなら、オリジナルでオンリーな作業服」と、方向性が徐々に固まったという。

 軽さや動きやすさ、通気性など機能を高めるために素材を考慮し、ポリエステル100%の冬服とポリエステル80%・綿20%の夏服を、それぞれ用意した。今までは各部ごとに作業服の色が分かれていたが、およそ10年ぶりのフルモデルチェンジで、「派手過ぎず、地味過ぎず、品位を保つ」を念頭に、8月で75周年の節目を迎えることもあり、「全社員で色をそろえ、記念となるようなオリジナルデザイン」が仕上がった。

 入社5年目でシステム部の木下蓮さんは「ポケットが使いやすい。丈も長くなって、かっこいい」と、デスクワークで今まで気になっていた袖回りも「マジックテープがボタンに変わり、使いやすく清潔に保てる」と、着心地を紹介する。

 管理部・人事部で取締役部長、検討委員にも参画した伊藤直樹さんは「若い社員の声が反映された。今まで部門ごとに色が分かれていて、バラバラだったイメージが『一つになった』」と、新入社員の姿を眺めながら話す。

 片桐さんは「実感が湧かなかったが、4月1日に入社式で新しい作業服を社員が一斉に着た姿を見て、改めて気持ちが引き締まった。防寒着の改良プロジェクトは継続中」と意気込みを見せる。

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