飯田の和菓子店「信陽堂(しんようどう)」(飯田市羽場)で8月11日、「満州に渡った少年の手紙・はがき展」が始まった。
同展は、高森町山吹から15歳で義勇軍の一員として旧満州(現在の中国東北部)に渡った少年、小平元司が当時の家族宛てに送った手紙やはがきを、元高校教員で、満蒙(まんもう)開拓平和記念館(阿智村駒場)ボランティアガイドの野口次郎さんが分かりやすく今の言葉に清書。野口さんの自費出版本や月刊誌「はこべ」と併せて展示している。
今回の展示は同町在住の小平政延さん・律子さん夫婦が企画。元司さんは律子さんの義理の父に当たるという。当時、15歳で旧満州(現在の中国東北部)に渡った元司少年は満州での生活後、シベリアでの拘留を経て帰国。政延さんの母が亡くなり、家を整理していた時に手紙やはがきを発見。同館でボランティアガイドをしていた野口さんに清書を依頼した。
野口さんは東京生まれ。鹿児島の高校を卒業後、一橋大学に入学。1956(昭和31)年に長野県公立高校教諭に着任。辰野高校や赤穂高校、飯田長姫(現在の飯田OIDE長姫)高校などで約30年間、教員を務めた。定年退職後は飯田市滝の沢で生活。2013(平成25)年開館の満蒙開拓平和記念館でボランティアガイドとして活動。昨年8月、94歳で亡くなった。
律子さんは「野口さんが存命のうちに展示会を開けなかったのが残念。当時、送られてきた手紙やはがきは、そのままだと読みにくかったり、分かりにくい部分があったりした。野口さんに分かりやすく清書してもらった。野口さんの教え子を含め多くの人に見てほしい」と呼びかける。
営業時間は10時~17時。観覧無料。展示は8月23日まで。
※会期訂正(8月17日)