長野県森林づくり県民税(森林税)の活用について意見を交わす「みんなで支える森林づくり南信州地域会議」が8月5日、カフェ「素渦 soka」(松川町生田)で開かれた。森林税を活用して木質化した施設を会場に同会議を開くのは今回が初めて。
松川町生田のカフェ「素渦 soka」、昨年度「木造・木質化支援事業」を活用
同会議は、南信州地域で森林税を財源として行う事業について、実施状況や成果を構成員に示し、意見を聞くもの。当日は、木質化事業に関わる森林組合や長野県建築士会などの構成員5人が出席。南信州地域振興局から大日方隆局長、林務課の逸見玲子課長ら職員11人も参加した。
「素渦」は、2015(平成27)年に閉校した松川東小学校の給食ルームを改修し、今年4月末にオープンした。地域住民や地域外から訪れる人の交流の場として整備し、オープン後は同校卒業生や近隣の高齢者らも訪れているという。昨年度「木造・木質化支援事業」を活用し、信州木材認証製品のカラマツ、ヒノキ、スギなど県産材計5.286立方メートルを使って、間仕切り壁やカウンター、小上がりなどを木質化した。
会議に先立ち、参加者はカフェや校内を視察した。事業主体「pukto」代表の田中大也さんが、リノベーションの過程を収めた動画を交えながら、県産材の生かし方や建物の改修について紹介。参加者は木質化された空間を見ながら説明を聞いた。
その後の会議では、森林税の概要や南信州地域での活用事業について説明し、意見を交換。構成員からは、使われなくなった学校施設を木質化して活用することで、新たな活動が生まれることへの期待も寄せられた。
逸見さんは「森林税は森林整備や減災など、さまざまな場面で幅広く活用している。学校の無機質だった空間も木によって親しみのある感じになり、くつろぐのに良い場所になった」と話し、「素渦にも立ち寄ってもらい、森林税がどのように活用されているのか知ってもらえれば」と呼びかける。