飯田短期大学(飯田市松尾代田)の「食と防災サークル」の学生が制作した防災啓発ラジオCMの放送が8月1日、飯田エフエム放送(飯田市常盤町)で始まった。
内閣府の「2026(令和8)年度コミュニティ防災教育推進事業」の一環で、飯田市コミュニティ防災教育推進協議会が企画した。7月8日、飯田エフエム放送編成制作局長で防災士の堀竜也さんが同大で「ラジオCM制作」をテーマに講義を行い、学生と共に防災啓発CMの原稿を作成。
7月下旬には同局のスタジオで、学生が自ら制作した原稿のナレーションを収録。40秒のCM10本が完成した。8月中は1日2本ずつ放送し、9月の「防災月間」には地域の防災サポーター企業によるコメントを加え、約300本を放送する予定。
CMの内容は、近年増えているクマ被害への備えをはじめ、部屋を整理して避難経路を確保すること、災害時の電気やガスの扱い、普段から持ち歩きたい防災用品、ローリングストックや防災バッグの活用、水の備蓄の重要性、家族間の連絡方法など多岐にわたる。
CM制作に参加した北原和子さんは「これまで防災について真剣に考える機会はなかったが、CMを制作することで防災に関する知識を身に付け、自分たちで発信することもできた。とても良い経験になった」と話す。中田稟伽さんは「授業で防災について学んできたが、実践する前に熊本地震が起きた。飯田でもいつ地震が起きるか分からないので、日頃から準備して備えることが大切だと実感した」と振り返る。
同大の高木一代教授は「学生にとって災害時の対応や日頃の備えについて真剣に考える良いきっかけになったのでは」と期待を寄せる。