買う

飯田で「南信州ファーマーズマーケット」 下農栽培の伝統野菜を自ら販売

伝統野菜の弁当を販売する下伊那農業高校の生徒たち

伝統野菜の弁当を販売する下伊那農業高校の生徒たち

 「南信州ファーマーズマーケット」が9月5日、そよら飯田アップルロード(飯田市鼎名古熊)で開かれ、下伊那農業高校や阿智高校の生徒らが参加した。主催は南信州伝統野菜協議会。

「焼き肉のタレ 阿智の恵み」をアピールする阿智高校観光コースの生徒たち

[広告]

 当日は販売開始の10時前から伝統野菜を使った弁当を求める人の列ができ、南信州の各町村で収穫した伝統野菜をはじめ、その加工品、下伊那農業高校アグリサービス科の生徒が栽培した「鈴ヶ沢なす」「ていざなす」などを販売した。生徒らは協議会のメンバーと協力し、試食用のナスや焼き肉のタレを来場者に配ったほか、同時開催の「うまいもん会議」の伝統野菜弁当を販売するなどして伝統野菜をアピールした。

 当日の朝に収穫した「ていざなす」「鈴ヶ沢なす」を1本100円で販売した同校の小林采奈さんは「早朝の水やりが大変だった」と栽培の苦労を話す。「ていざなすと鈴ヶ沢なすはへたの色が違う。焼いて食べるのがおいしい」と紹介する。

 阿智高校観光コースの生徒らも参加し、先輩から受け継いだトマトベースの焼き肉のタレ「阿智の恵み」を販売。同コース3年の中村結衣さんは「先輩から受け継いだたれを改良して500本作った。リピーターの人に会うことができてうれしかった」と手応えを話す。

 下伊那農業高校の村澤博富美教諭は「生徒が自分たちで作った野菜を販売する取り組みは3年目。自分で作った野菜には愛着があり、終わった後には達成感もある。協議会の皆さんと協力して取り組んだり、消費者と接したりして、社会と関わりを持つことに意味がある」と話す。

 南信州伝統野菜協議会の板倉貴樹会長は「市町村単位では伝統野菜を継承することが難しかったため、協議会を立ち上げて活動している。若い人たちが伝統野菜に触れ、食べてもらい、次につなげていく活動が重要」と話す。

 下伊那農業高校を卒業し、現在は「ていざなす」を栽培する同協議会の井坪大雅さんは「高校の後輩たちと南信州の伝統野菜を広げるために一緒に活動できるのは感慨深い」と振り返る。

ピックアップ