「Gohan+IIDA(ゴハンプラス飯田)」(飯田市東和町)代表の竹村志保さんが現在、飯田市の高校生に昼食のおかずを届ける取り組みを進めている。2学期に入り、活動を支援する企業・団体を募集しており、9月1日現在、10団体から協賛を受けている。
活動のきっかけは、高校生の保護者を対象に昨年行った昼食に関するアンケート。「500円ではおなかいっぱいにならない」「カップ麺が続く」「自身で用意している」といった高校生の昼食を巡る声が寄せられたという。竹村さんは、地域の飲食店に調理を依頼し注文を受けて学校へ届ける方法も検討したが、人手不足などの課題があり、自前で調理する仕組みを考えた。
2025年秋には長野県のソーシャルビジネス創業支援金に申請し採択を受け、法人化するとともに自社厨房を整備。今年2月には飯田風越高校(上郷)で3日間、事前予約を受け付け約30食を提供。こうした試行を経て、今秋、事業を始める体制を整えた。
同サービスでは、家庭からご飯を持参したり、通学途中にパンを購入したりするなど、主食を各自で用意することを前提に、毎週火曜・木曜におかずを学校へ届ける。メニューは「主菜1品と副菜2品」または「具だくさんスープ1品と副菜2品」(以上550円)が基本。飯田市で学校給食に携わってきた女性栄養士2人が監修し、牛乳1本を加えることで、高校生の昼食1食分に必要な栄養とカロリーを満たせるよう献立を組み立てる。
利用する高校生は無料で会員登録し、ウェブ上で事前に注文する。1食550円を自身で支払うか、企業・団体などの協賛による無料チケットを使うかを選ぶ。昼休みに校内の指定場所でQRコードか受け取り番号を提示して受け取る仕組み。
協賛は1食分の550円から。目安は10食分=5,500円、20食分=1万1,000円、50食分=2万7,500円、100食分=5万5,000円で、任意の金額でも受け付ける。協賛金は高校生の昼食支援に充てる。
竹村さんは「アンケートから、弁当に対して家庭ごとにいろいろな思いがあることが分かった。保護者の息抜きにもなり、高校生にも人が作ったお昼を喜んでもらえれば。生徒が将来、飯田で就職するときに、地域の企業とのつながりが弁当を通して見えてくるような取り組みにしたい」と話す。