喬木村の椋鳩十記念館・記念図書館(喬木村阿島)で8月5日から、「こども夏まつり2026『ムクニャンと10回目のなつやすみ』」が開催される。今年は「ネコ館長」である「ムクニャン」の館長就任10周年を記念した企画も併せて開く。
作家・椋鳩十の誕生日でもある1月22日に保護されたムクニャン
会場では、クイズや工作コーナーを巡るスタンプラリーや、「椋鳩十クイズ」を実施するほか、「ムクニャン10年の歩み」と題し、館長就任から現在までを写真などで振り返る展示やフォトスポットを設ける。
併せて7月25日~8月12日、ギャラリー展「なつやすみ みんなのムクニャン展」を開催。「ネコ館長」就任10周年を記念して、園児から大人まで幅広い年代が応募した作品約40点を展示。色鉛筆画、アクリル画などの絵画や写真、パズル、羊毛フェルト、木彫りなどの工作とさまざまな作品が並ぶ。夏休み期間を利用して、喬木小学校児童クラブの児童が制作する貼り絵作品も展示する予定。
ムクニャンは2016(平成28)年1月22日、同館駐車場で保護されたトラ猫。1月22日は作家・椋鳩十の誕生日でもある。足を痛めていたため保護され、飼い主を探したが見つからず、当時の館長、大原文男さんが自宅で引き取った。「ここにいてくれたらいいな」という来館者らの声もあり、2016(平成28)年4月1日、「ネコ館長」に就任した。
大原さんの退職後も、木曜・日曜・祝日に加え、「にゃーにゃーの日」にちなみ毎月22日が開館日に当たる日は、大原さん夫婦が車で送り迎えをして「出勤」している。勤務時間は10時~16時。朝は同館周辺を巡回し、午後は館内へと移動し季節に応じてお気に入りの場所で過ごしながら、来館者を出迎える。
ムクニャンの名前は、2013(平成25)年の夏まつりで同館職員の塩澤真由美さんが描いたトラ猫のキャラクターが始まり。愛称を募集し、小学生らの投票で「ムクニャン」に決まった。その約3年後、保護されたトラ猫がキャラクターにそっくりだったことから、来館者や職員らが自然と「ムクニャン」と呼ぶようになった。椋鳩十が生前飼っていた猫もトラ猫だったという。
ムクニャンは自動ドアを使って館内と屋外を自由に行き来し、出かける時や戻ってきた時には「ニャー」と鳴いて知らせる。館内を巡回するほか、自分から来館者に近寄ってなでてもらうなど、人懐っこい性格で親しまれている。
同館職員の塩澤真由美さんは「来館者の皆さんにかわいがっていただき、10周年を迎えることができた。椋先生の誕生日に記念館へ来てくれたことにも縁を感じている。この機会にムクニャンに会いに来ていただけたら」と来館を呼びかける。