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飯田市立動物園の飼育員が「どうぶつ図鑑」出版へ 手作り展示を書籍化

「飼育員が教える! 動物園が100倍楽しくなるどうぶつ図鑑」を著した「すうさん」こと、飯田市立動物園飼育員の石川鈴夏さん

「飼育員が教える! 動物園が100倍楽しくなるどうぶつ図鑑」を著した「すうさん」こと、飯田市立動物園飼育員の石川鈴夏さん

 飯田市立動物園(飯田市扇町)の飼育員・石川鈴夏さんが著した「飼育員が教える! 動物園が100倍楽しくなるどうぶつ図鑑」(KADOKAWA)が今秋、出版される。石川さんは著者名を「すう」さんとする。

「飼育員が教える! 動物園が100倍楽しくなるどうぶつ図鑑」出版に向けて新たに書き下ろしたページ

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 石川さんは動物専門学校を卒業後、2022年4月から同園で飼育員として勤務。現在はフンボルトペンギン、アンデスコンドル、アカモズ、キツネ、カエル、イモリなどを担当する。

 来園者が手書きの展示物などに立ち止まって目を通す姿を見たことをきっかけに、動物についての知識を盛り込んだA4判の掲示物を制作。同園で掲示するほか、インスタグラムでも発信してきた。2023年1月、卯(う)年に合わせてウサギを紹介した「No.1」から始まり、2025年12月のニホンジカで「No.26」に。同園で飼育する約40種のうち半数ほどを取り上げてきた。

 内容は専門学校で学んだ知識をはじめ、各動物の担当飼育員から集めた情報や文献などを基に制作。イラストも石川さんがiPadの描画アプリを使って描いている。

 例えば、ビーバーの歯は白ではなくオレンジ色をしている。歯の表面を覆うエナメル質に含まれる鉄分と、かじる樹木に含まれるタンニンなどが関係しているという。石川さんは、こうした知識を得ることで、「なぜ歯がオレンジ色なのか」「尻尾は何に使うのか」など、動物をより深く観察するきっかけになると考える。

 2025年春ごろ、KADOKAWAから書籍化の声がかかった。内容は大きく2部で構成。同園の動物を漫画形式で紹介するほか、第2部ではライオン、キリン、ゾウなど、他園で見られる動物について新たに書き下ろす。飼育員の一日や動物園がどのような場所なのかを紹介するコラムも収録する。現在はコラムや挿絵、写真などの制作を進めている。

 石川さんは「何も知らずに動物園に来ると、『かわいい』『かっこいい』という姿に目が向く。本には動物についての知識を詰め込んでいるので、読んでから見ることで視点が広がり、動物園がもっと楽しくなる。子どもだけでなく、大人の皆さんにも読んでほしい」と話す。

 仕様はA5判160ページで、価格は1,705円。

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