ベーカリー「PAN WITH(パン ウィズ)」が8月17日、トップヒルズ(飯田市本町)1階にオープンした。
店主は松川町出身で飯田市在住の市瀬裕幸さん。20代でサービス業などを経験し、30代になって自身のやりたいことを考えた際、「保育園の頃に思い描いた『パン屋さんになりたい』という夢が原点にあった。夢をかなえ、地元で店を開きたい」とパン職人を志したと話す。
市瀬さんは、老舗「タイホーパン」(松尾町)で約1年間、パン作りの製法を学んだ後、さらに技術を磨こうと軽井沢町の「ベーカリー&レストラン沢村」で約5年半、パン作りに携わった。1年以上前から開店場所を探し、準備を進めてきた。
今年3月22日には、喬木村で開かれた「パン&コーヒーフェス むぎかけ2026」に初出店し、約20人が列を作った。8月10日のプレオープンにも同程度の来店客が開店を待ち、用意した商品が売り切れたという。市瀬さんは「商品が売り切れてしまうことや、お客さまを待たせてしまうことなど課題も見つかったが、『おいしかった』という言葉をいくつももらえてうれしかった」と振り返る。
店頭には、長野県産や北海道産の小麦を選び、バゲット生地を使ったハード系を中心に、チーズを使ったパンやベーコンエピなどを並べる。表面は「ガリッ」とした食感を出しながら、中は柔らかめにするなど食感にもこだわる。生地の状態は日によって異なるため、様子を見ながら工程を調整し、一つのパンを仕上げるまで約3日かけるものもあるという。
市瀬さんは「手間はかかるが、妥協せず、自分がおいしいと思うものだけを並べる。パン作りは大変だが、やりがいがあり奥が深い」と話す。今後はクロワッサンなど品ぞろえを増やす予定で、現在は自家製のレーズン種を育て、自家製酵母のパンも安定して提供できるよう準備を進めている。
営業時間は10時~15時。火曜・水曜定休。