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飯田女子短大、来年度の男女共学化へ向けオープンキャンパス

スタンディングリフトの体験をする男子生徒参加者

スタンディングリフトの体験をする男子生徒参加者

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 飯田女子短期大学(飯田市松尾代田)が5月から、来年度の男女共学化に向けて、男子生徒も対象にしたオープンキャンパスを開いている。

要介護者を起こしに行く聴導犬のデモンストレーション

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 同短大の男女共学化は2021年3月に理事会で正式決定し、名称を「飯田短期大学」とする。飯田下伊那地方で男子が通える高等教育機関がないとの理由で共学化を決定した。

 6月11日の2回目のオープンキャンパスは約100人の生徒保護者が訪れた。この日は専攻科説明会も行い、家政学科の家政専攻、介護福祉専攻、食物栄養専攻、幼児教育学科、看護学科に分かれて体験授業を行った。介護福祉専攻の体験授業では聴導犬のデモンストレーションや、負担のない優しい介護を目的とした介護機器の体験もあった。参加者は床走行式リフトや天井走行式リフト、スタンディングリフトなどを体験し、感動の声を上げる姿も見られた。

 今回、男子生徒で体験授業に参加した阿智高校3年の熊谷颯月(さつき)さんは「緊張したが、先輩方が優しく接してくれて楽しく体験できた。介護福祉分野には興味があり、進路は就職か進学か迷っていたが、今日の体験で進学に自信を持てた。介護は力仕事というイメージだったが、機器の進歩はすごいと感じた」と感想を話した。

 同短大広報担当の稲吉政岳さんは、男女共学化について、「地域からの要望もあり、学校としてもより一層活気にあふれることを期待している。男性看護師、介護福祉士をはじめ、男性専門職の需要は多い。まずはオープンキャンパスに参加して、短大のこと、専門職について知ってほしい」と話す。

 今後は6月26日、7月9日・23日、8月7日・27日、9月24日に開催。ホームページでの事前予約が必要。

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