4月に発足した黒田人形座の新人座員チーム「翠葉連(すいようれん)」が現在、飯田市内などを会場に開く「いいだ人形劇フェスタ」での初上演に向け、稽古に励んでいる。
同チームには、黒田人形の高校生座員と入座1、2年目の座員10人が所属。2月に急逝した同座師匠の北原章好さんの技「生きている人形」の追求を練習の柱に週1回、三人遣いと義太夫節太夫、三味線の稽古に取り組んでいる。
チーム名「翠葉連」の「翠」には、爽やかな緑、若々しい緑、輝きのある緑という意味があり、若々しく、希望あふれて入座した人たちが、誰もが平等に年功序列に関係なく、それぞれの思いを互いにぶつけ合いながら切磋琢磨(せっさたくま)して上達してほしいという願いを込めて名付けたという。
同座ではこれまで後継者育成を目的に2025年2月と9月の2回、高校生を中心とした座員による「自主練習発表会」を実施してきた。3回目の発表会を計画した際、保存会から「本座や中学生と一緒に上演してみては」という提案を受け了承。いいだ人形劇フェスタでの合同上演が決まった。
早稲田人形座(阿南町)にも所属しているという三浦明美さんは、娘の柚奈(ゆずな)さん(高1)と出演。明美さんは「縁あって黒田人形座に加わった。本番では「三番叟(さんばそう)」は三味線。鎌倉三代記は人形の左足を担当する。練習通り演じたい」、柚奈さんは「三番叟では笛を担当する。音がかすれないように吹きたい」と、それぞれ意気込みを見せる。
鎌倉三代記で主遣い(人形の頭と右手)を担当する伊久間虹花(こはな)さん(高1)は「積み重ねてきた練習の成果を十分に発揮したい。多くの人に伝統ある人形浄瑠璃を見てほしい」と来場を呼びかける。
同フェスタの開催期間は7月30日~8月2日。翠葉連は8月2日、黒田人形浄瑠璃伝承館(飯田市上郷黒田)で「三番叟」と「鎌倉三代記~三浦別れの段~」を上演する。10時開演。鑑賞には参加賞ワッペン(700円)が必要。