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飯田のギャラリー・ショーウインドーで「美大・芸大合格者」作品展

 鉛筆の濃淡で物の素材まで表現

 鉛筆の濃淡で物の素材まで表現

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 美術大学への進学を目指し「飯田美術研究所」(飯田市吾妻町)で学んだ生徒7人の作品が現在、ギャラリー吾亦紅(銀座、TEL 0265-22-2720)のウインドーに飾られている。

5月8日まで開催されていた「美大・芸大合格者作品展」

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 美大の入試では、鉛筆デッサンや色彩構成などが出題される。出題された課題に対して、試験時間内で作品を制作し入学の合否が決まる。ショーウインドー展では、生徒が入試の過去問題を題材として制作した作品が並ぶ。石こう像や静物などをモチーフに描いた鉛筆デッサン画、言葉のイメージからポスターカラーなどを使い制作したデザイン画など。

 同研究所主宰の桐生好さんは「描く対象物を理解するために、粘土での立体物の制作も授業で取り組んだ。模写から学び、デッサンの基礎力を上げた。基本を身につけながら、自分の描きたい物を描けるようになる。中学生の頃から通う生徒もおり、学校以外の限られた時間で、どの生徒も必死で制作した」と振り返る。

 美術系学校へ進学を目指す生徒のための予備校として昨年、20年の節目を迎えた同研究所。美大の試験問題の傾向を捉えつつ、生徒に合った課題を用意し対策を立てている。「20年間で、美大の試験問題も大きく変わった。課題に挙げた『モノ』を用意しない問題もある。『紙コップ50個を構成しなさい』と、『紙コップ』が目の前になくても描けることが前提で、頭の中で構成を考えるなど。展示作品の横に『課題』を添えてあるので、生徒たちの熱意を想像しながらご覧いただければ」と桐生さん。

 「入試直前の作品が並ぶので緊張感も高い、全員合格の7人の集大成。ウインドーに並べることで道を行き交う人に気軽に見ていただければ。」と桐生さん。

 営業時間は11時~19時(5月28日は休廊)。今月31日まで。

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