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元善光寺の「善心光梅」 例年より早い咲き始め

ぽつんとほころぶ「善心光梅」

ぽつんとほころぶ「善心光梅」

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 飯田の元善光寺(飯田市座光寺)にある白梅の木「善心光梅(ぜんしんこうばい)」の花が10輪ほどほころび始めている。例年より1カ月から2カ月早い咲き始めとなった。

善心光梅の案内看板

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 気象庁によると、飯田では12日から16日まで1月としては珍しく5日間連続で最高気温が10度を上回り、特に14日・15日は最低気温も6度以上と3月下旬並みの暖かさだった。

 木の推定樹齢は160年。この木は2009(平成21)年、元善光寺を開いた本多善光の名を頂き、荒廃した世を洗い流し、梅の花のように清らかな善い心で光輝くようにと、公募により「善心光梅」と命名された。花ごとに花びらの数が違う珍しい桜として人気の桜の名所「麻績の里 舞台桜」へ向かう遊歩道の入り口にある。

 元善光寺は、元々は飯田にあった善光寺の本尊が642年、皇極天皇の勅命により現在の長野市へ遷座され、飯田の寺は元善光寺と呼ばれるようになった。元善光寺には、本尊の代わりに勅命により木彫りの本尊が残されており、「一度詣れよ元善光寺、善光寺だけでは片詣り」と言われている。

 この日訪れていた飯田市在住の70代夫婦は「この時期に飯田で白梅が咲くなんて驚いた」「ここ数日は暖かかったので春が来たと思ったのかしら」と、ほころび始めた花を見上げていた。

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