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飯田に吹くシードルの風「喜久水のバスクの風」が国内最大級コンペで最高賞

最高賞を受賞した「バスクの風」と醸造責任者の高田亨さん(左)

最高賞を受賞した「バスクの風」と醸造責任者の高田亨さん(左)

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 国内最大級のシードルコンペティション「フジ・シードル・チャレンジ2022」で、喜久水酒造(飯田市切石)が出品した「KIKUSUI Cidre Vient Vasco」(以下、バスクの風)がトロフィー賞(最高賞)を受賞した。同社の受賞は2年連続。

ブロンズ賞を受賞したシードル4種

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 受賞したのは、シードルで日本と海外をつなぐプロジェクト「GLOBAL CIDER CONNECT(グローバル・サイダー・コネクト)」の一環で、スペイン・バスク地方サン・セバスチャンのシードル生産者「サピアイン」と組んで開発醸造したシードル。焼き肉の街飯田らしく、肉料理に合うシードルをテーマに南信州産のリンゴを100%使用、サピアイン秘伝のアップルハニーで醸造し、「より深みのある、甘味でぜいたくな味わいのシードルに仕上げた」という。

 国内外から55点のシードルが出品された中、同社は「バスクの風」の他、フレーバータイプの「ポッシュ」など4種がブロンズ賞に。南信州地域の醸造所からは、カモシカシードル醸造所やマルカメ醸造所など4種のシードルが入賞した。

 同社商品本部長で国際りんご・シードル振興会理事長の後藤高一さんは「素直に2年連続の受賞はうれしい。南信州はセプテンバーシードルフェスやマルシェイベント等、シードルの盛り上がりを見せている。この地域にとっても受賞は良かった」と話す。

 同社醸造担当の高田亨さんは「リンゴの濃縮果汁を使った今まで造ったことのないタイプのシードルで挑戦し、最高の賞を受賞できてうれしい。歴史も規模も大きいサピアイン社に少しでも恩返しできたと思う」とスペインの醸造所にも受賞を報告したという。

 授賞式は2月17日、東京で行われる。「バスクの風」は今季1400本ほどを醸造。500ミリリットル入りで1,500円。同社ウェブサイトや取引のある酒販店などで扱う。

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