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小水力発電「もりデンこりき君」営業運転から1カ月 竣工式行う

野底川小水力発電所:愛称「もりデンこりき君」の発電機

野底川小水力発電所:愛称「もりデンこりき君」の発電機

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 野底川市民発電(飯田市鼎)が10月6日、野底川に設置した「野底川小水力発電所」(上郷)で竣工式を行った。同発電所は9月1日に営業運転を始め1カ月が経過した。

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 竣工式では、同発電所の愛称「もりデンこりき君」を考案した山田友菜さん(上郷)と藤本恵さん(龍江)のほか、工事に携わった関係者らが出席し、菅沼利和社長から感謝状などが手渡された。

 同発電所の事業は、「飯田市再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例」に基づき、同市の「地域公共再生可能エネルギー活用事業」に認定された。上郷地域まちづくり委員会と同社が地域環境権を行使して野底川の流れを利用した小水力発電を行い、さまざまな地域の課題解決の取り組みを行うことに対し、売電収入の一部を寄付することで支援する。発電設備の容量は340.0キロワット、年間発電量は2,12万キロワットアワーで、事業実施期間は2023年~2043年を予定。

 工事に先立ち、2021年8月には小水力発電建設のため南信州では初となる市民出資を呼びかけ、地域住民をはじめ全国166人から1億5,000万円の出資を集めた。

 菅沼社長は出席した関係者一人一人に感謝の意を述べ、「もりデンこりき君」について「管理することが太陽光発電に比べ、年間を通して格段に多い。手間のかかることで、かわいさや愛着もあるので、たくさんの電力を発電して多くの人に届けたい」と話す。
「発電した電力は飯田まちづくり電力を通じて『もりデンこりき君電力』の名で販売したい」とも。

 愛称の「もりデンこりき君」は140点の応募の中ら選ばれた2人の合作によるもので、藤本さんが「黒田のこりき君」、山田さんが「もりデンデン」と応募したものを合わせて命名した。

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