阿智村の満蒙開拓平和記念館（阿智村駒場、TEL 0265-43-5580）で3月21日から、中国人画家・王希奇（ワン・シーチー）さんの日本人の「満州引き揚げ」を描いた大作「一九四六」展を開く。

王希奇（ワン・シーチー）「一九四六」の作品の一部

　同館開館10周年、飯田日中友好協会60周年を記念して開く同展。王さんの作品は縦3メートル×横20メートルにも及ぶ大作で、旧満州の葫蘆島（ころとう）の港で引き揚げ船に向かい列をなす数百人の群衆を描いた作品。完成まで3年半を要した。日本では2017（平成29）年の東京展を皮切りに5ヵ所で開催し、各地で多くの人々の感動を呼んだという。

　同館事務局長の三沢亜紀さんは「この絵に描かれた一人一人が体験した満州に思いをはせ、王さんの、国を超えたヒューマニズムを多くの人々と共有したい。ぜひ多くの人に来館してほしい」と呼びかける。

　開館時間は9時30分～16時30分（入館は16時まで）、入館料は、一般＝600円、小中高校生300円。今月26日まで。