天竜川総合学習館「かわらんべ」（飯田市川路）が7月で20周年を迎えたことを記念するスタンプが完成した。

天竜川総合学習館「かわらんべ」　20周年記念スタンプ完成

　天竜川における防災の拠点、川への理解向上のための拠点、地域コミュニティーの拠点と3３つの目的を持つ同施設は2002（平成14）年7月に開館した。川に親しみ、川を知り、洪水や水難から身を守る知識や自然環境にも目を向けてほしいとの思いから、伊那谷の方言で「カッパ」を意味する「かわらんべ」の愛称が付けられた。

　防災の観点では、館内1階のエントランスに設置した大型画面に天竜川の観測水位を表示するほか、1961（昭和36）年に同地域を襲った豪雨災害「三六災害」の資料を展示している。川への理解、地域コミュニティーの観点では、毎月土曜・日曜に「かわらんべ講座」と題して、「川で泳いでサカナとり」「お月見で、秋の星空に出発！」など親子を対象に自然に触れる内容で体験講座を開いている。

　完成したスタンプは、講座に参加した子どもが描いた絵を元にデザインした。同施設教育担当の中村貴俊さんは「建物に、水生生物のマゴタロウムシ、そして子どもたち。かわらんべの楽しさが詰まったスタンプが完成した。ぜひ気軽に押しに来てほしい」と来館を呼びかける。

　開館時間は9時～17時。入館無料。月曜と祝日の翌日休館。記念スタンプは来館者が自由に押すことができる。