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増田明美さん、飯田で講演 「諦めない、走り続ける人生」語る

講演する増田明美さん

講演する増田明美さん

 スポーツジャーナリストの増田明美さんの講演会が9月27日、飯田文化会館(飯田市高羽町)で行われた。主催は一般社団法人「飯田下伊那薬剤師会」。

来場者を見送る増田明美さん

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 女子マラソンの日本代表として活躍し、現在はスポーツジャーナリストとしてマラソンや駅伝などの解説を手がける増田さんを講師に迎え、「あきらめない! 走り続ける人生」をテーマに講演。約900人が耳を傾けた。

 講演では、健康を保ちながら前向きに生きることについて、自身の競技生活や引退後の経験を交えながら紹介。1984(昭和59)年のロサンゼルス五輪女子マラソンで途中棄権し、帰国後に約3カ月間閉じこもった経験や、その後、全国から届いた励ましの手紙に支えられたことなどを語った。

 再起を懸けた大阪国際女子マラソンでは、レース途中で走ることをやめようとした際、周囲の市民ランナー6人から励まされた経験を紹介。「一緒に走ろう」と声をかけられ、再び走り出してゴールしたと振り返り、「人に助けられて元気になった。今度は、隣を走っている人が元気のない時に声をかけられるようにならないと」と話した。

 引退後、ラジオ番組など新しい仕事に挑戦する中で失敗を重ねたエピソードも披露。「失敗しても、そこから学ぶことの方が多い」と話し、失敗を恐れず挑戦することの大切さを伝えた。

 82歳で亡くなった母親の介護についても触れた。腰の圧迫骨折をきっかけに活動量が減った母親を父親が自宅で介護した経験を振り返り、医師や看護師、介護士、薬剤師らの支えを紹介。看護師の「2本の足は二人の主治医」という言葉を引用し、歩くことや姿勢を意識することの大切さを伝えた。講演中は随時、飯田下伊那の市町村の人口や特産品、最近の話題を事前に調べて紹介する場面もあり、来場者とのやり取りを交えながら会場を沸かせた。

 最後に、孔子の教えにある「知・好・楽」を座右の銘として紹介。「知っている人より好きな人、好きな人より楽しんでいる人が一番良い結果につながる」と自身の競技経験を重ね、物事を楽しむことの大切さを伝えた。

 松川町から訪れた女性は「一生懸命さがすごく伝わった。前向きに取り組んでいることが伝わる話だった」と振り返る。市民ランナー6人に励まされたエピソードについて、大鹿村から訪れた男性は、「応援があれば人は変われるのだと思った。自分たちも、そういう人を勇気づけることが大切だと感じた」と話していた。

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