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飯田に新たな居場所「なかたカフェ」 未就園児と家族を対象に子育て応援

トランポリンを楽しむ

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 未就園児と家族が安心して集える居場所「なかたカフェ」(飯田市今宮町2)が9月3日、丸山小学校近くにオープンした。

カフェを紹介する小沼幸枝さん

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 同市出身の小沼幸枝(ゆきえ)さんが、「小さなお子さまと家族が安心して過ごせる場所」として、自宅1階をカフェとした。幼稚園教諭として16年勤め、同市の公立保育園にも勤務し、0歳から年長まで全ての年齢の保育経験を持つという。

 小沼さん自身も小学男児2人の子育て中で、子どもたちが乳幼児の頃などは、産休や育休などで子育てに専念した時期もある。小沼さんの長男には発達の特性があり、乳幼児期に同年代の子どもが集まる場所へ出かけた頃を振り返り、「『こうする』ということが、うちの子は時間をかけるとできる、その場に慣れれば大丈夫、と親は分かるけれど…」と、当時を振り返る。

 年少から3年間、長男は同市こども発達センターひまわりへ通い、午前中は小沼さんも一緒に療育(りょういく)に取り組んだという。短時間での勤務に就いたり、仕事から一時期離れる選択をしたりする中で、発達の特性について学び、「家族で気兼ねなく遊びに立ち寄れる場所ができたら」と、漠然と考えていたという。

 長男が小学1年になった2022年、公立保育園勤務に復帰した小沼さんは「コロナ禍で、お母さんたちの居場所がない」と感じ、「自分で何か立ち上げたい」と具体的に考え始め、今春、同カフェの開店に向けて動き出した。

 小沼さんは「家族をハッピーに」を掲げ、社会課題に継続的に取り組むことを目的とする「長野県ソーシャル・ビジネス創業支援金」の採択を受け、子どもたちの遊び場だった自宅1階をリフォームをした。「兄弟で遊ぶと、下の子に合わせて上の子の運動量が少なくなってしまう」など、今までの経験を生かし、ボルダリングやトランポリンなどの遊具や、音楽が流れる玩具などをそろえた。

 店名の「なかた」は、祖父母などが丸山小学校正門前で営んでいた文房具店「なかた商店」から。小沼さんは「いつもにぎわっていたし、開店に向けて準備をする中で『なかた』を名乗ると、『自分も買い物に行っていた』と、多くの方に声をかけられ、地域の方に愛されていたと改めて思った」と準備からを振り返る。

 利用者にはドリンクと菓子を提供し、火曜と木曜は「ならいごとたいけん」コースを設け、今後は音楽イベントなども予定するという。小沼さんは「手ぶらで、フラッと来てもらえるように。困った時にも声をかけてもらえるような場所になっていけたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は9時~12時。土曜・日曜・祝日定休。1時間=500円~(ドリンク付き)、「ならいごとたいけん」コース=4,000円(1カ月4回)。対象=未就園児。

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