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七年に一度開催の飯田お練りまつりに向け東野大獅子、合同練習開始

各町内に分かれて少人数での練習

各町内に分かれて少人数での練習

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 3月7日、長野県のまん延防止措置期間が解除されたことを受け、東野大獅子保存会は飯田お練りまつりへ向け、飯田東中学校(飯田市高羽町3)の体育館での合同練習を開始した。

七年に一度開催の飯田お練りまつりに向け東野大獅子、合同練習開始

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 七年に一度開催される大宮諏訪神社(飯田市)の式年大祭に合わせて行われる飯田お練りまつり(3月25日~27日)、その代表格の出し物の一つ「東野大獅子」は2月7日から本格的に練習を始めたが、長野県のまん延防止等重点措置期間中だったため、大人数での練習ができず、頭部門・お囃子部門・宇天皇部門に分かれての練習となった。

 特に大人数を抱える頭部門は、東野6カ町といわれる東野地区の6つの町内毎に分かれての練習を余儀なくされた。諏訪町では夜7時から自治会館に8人ほどが集まり、ランニングや腕立て腹筋など体力づくりから始まり、コンテナを獅子頭に見立てて舞う練習を行った。

 まん延防止重点措置期間中は基本、飯田市の施設は使えなかったが、頭部門は地域の伝統芸能を継承する意義を訴え東野地区にある飯田市武道館の使用の許可にこぎつけた。まん延防止重点措置が解除された3月7日、ようやく通常どおり飯田東中学校での合同練習(頭・お囃子)を始めた。

 東野大獅子保存会長の菅沼敬一さんは「何とか無事に本日を迎えて、皆さんにいい舞を見せられるようにしたい」と語る。練習から祭り本番までに適用する「東野大獅子コロナ対策ガイドライン」をつくり、体調チェックシートの提出義務や練習後の慰労会などは行わないなど7項目を定めた。

 今回、飯田お練りまつりができないとなれば、14年の空白ができ、伝統芸能の継承に黄色信号が灯ることになる。東野大獅子保存会員の獅子舞に対する思いは人一倍強く、今回から参加する新人の舞い手に技や楽しさを継承できるかが東野大獅子保存会の安定的な継続の鍵となり、コロナ禍の中、正念場を迎えている。

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