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飯田・北方に食事処・土産店「匠の庄 飯田」 石板で焼き肉メニュー提供

「清水屋の遠山ジンギス御膳」を紹介するスタッフ

「清水屋の遠山ジンギス御膳」を紹介するスタッフ

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 食事処・土産店「匠の庄 飯田(たくみのしょう いいだ)」(飯田市北方)が4月10日、飯田インターから車で5分の場所にプレオープンした。

ジンギス、鶏肉、豚肉のほか牛肉もメニューに並ぶ

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 「手打ちとんかつ志端(しみず)」(鼎)の姉妹店となる同店は、「飯田の伝統文化を味わい、匠の心とわざのおもてなしを感じる旅」をコンセプトに掲げる。両店店主で同市出身の清水和夫さんは「自分が成人した頃の焼き肉と言えば、『マトン』『ホルモン』『カシラ』が定番だった。飯田の焼き肉文化のルーツを味わってほしい」と、人口1万人当たりの焼き肉店の数が最も多いとされる同市の食文化を紹介する。

 店内左側は食事スペースとし、「清水屋の遠山ジンギス御膳」「清水屋の鶏肉御膳」「清水屋の豚肉御膳」(ご飯、みそ汁、漬物付き、2,398円)などの焼き肉メニューと、「名物エビフライ御膳」(同、2,178円)の揚げ物メニューをそろえる。大小11卓に40席を設ける。

 焼き肉メニューは、厚み4センチの熱した石板の上に、キャベツ、玉ネギ、モヤシ、ニラ、パプリカをのせ、中央に150グラムの肉を置く。客席で固形燃料を設置した台の上に石板を置くことで、徐々に焼き上がる料理を熱々の状態で提供する。

 同店の肉は、遠山郷と呼ばれる地域の「清水屋」(上村)から仕入れる。手切りで、筋や硬い部分は取り除くため柔らかく、ニンニクの利いた「清水屋秘伝」のタレに漬け込んだもの。清水さんは「肉の柔らかさと味わいに強く引かれた。他店舗に卸さない清水屋だが、コンセプトに共感を頂いた。この場所でも、多くの方に飯田の食文化を味わってほしい」と話す。

 店内右側は土産物販売スペースとし、1534年創業の松岡屋醸造場、1818年創業の和泉庄など、同市内の醸造店や和洋菓子店も10店舗のブースを設け、専用のディスプレーで各店の歴史や商品などを映像で紹介する。各店は常温・冷蔵・冷凍で調味料や菓子などを販売。食事スペースで提供する清水屋の肉やタレ、他店舗の調味料なども並べる。

 飯田の地場産品である水引で製作したアクセサリーやオブジェなどと、「三輪 樂雅堂」の器もそろえた。飯田下伊那の土産問屋の土産物、漬物や菓子などを並べる。

 清水さんは「縁のある皆さんに声をかけ、飯田を紹介する商品を並べることができた。プレオープンして3日がたち、多くの方を迎えることができる体制が整った。旅の方も飯田の皆さんも、ぜひお出かけいただければ」と来店を呼びかける。

 営業時間、土産物販売=10時~17時、食事エリア=11時~15時30分。グランドオープンは5月初旬を予定する。

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