南信州産前産後ケアセンター「ゆっこり」が9月1日、久米川温泉(飯田市久米)2階にグランドオープンする。温泉と専門職による産後ケアを組み合わせ、母親が心身を休められる場所を提供する。
南信州産前産後ケアセンター「ゆっこり」が2026年9月1日、久米川温泉(飯田市久米)2階にグランドオープン
運営は一般社団法人「南信州産前産後ケアセンター」。助産師3人、看護師1人、保育士2人、事務員1人が携わる。同法人理事・施設長で助産師の村松佳美さんは松本市の丸の内病院勤務を経て、2003(平成15)年に同市で助産院を開業。2014(平成26)年、夫で同法人代表理事の村松昭文さんの故郷である飯田市へ移り、「よしみ助産院」を開設した。
「ゆっこり」は、温泉施設の昼間の空き時間を活用する産前産後ケア施設。佳美さん自身が温泉に入った経験から、古くから心身を癒やす「湯治」の考え方を産後ケアに生かそうと構想した。掲げるのは「一人で頑張らない産後を、南信州のあたりまえに」。必要な時に専門職を頼りながら母親自身が休める地域づくりを目指す。
食事や授乳など日々の育児について話を聞くほか、「子どもが泣きやまない時にどうしたらいいか」などの悩みにも寄り添う。「泣きやませなければ」と一人で抱き続けるのではなく、時には周囲の手を借りるなど、一人で抱え込まない育児の仕方を一緒に考える。母親が自分に合った方法を選び、自信を持って育児に向き合えるようになることも目指す。
6時間日帰り型の利用時間は9時~17時の間で、温泉入浴、乳児の預かり、育児・授乳相談、沐浴(もくよく)、食事などを提供する。その他、施設では妊娠中から産後の母親と乳児を対象に、助産師による「3035(さんぜんさんご)ゆっこり講座」も開く。各種講座や教室を通じ、妊娠中から産後まで継続して親子を支える。
佳美さんは「『少し休みたい』と思った時に一人で抱え込まず、安心して休める場所にしたい。『一人で頑張らない産後』を南信州の当たり前にしていきたい」と話す。
産後ケアは自治体の補助制度も利用できる。予約は公式LINEで受け付ける。