JR飯田線飯田駅(飯田市)とJR中央本線中津川駅(岐阜県中津川市)を結ぶ定期周遊バス「飯田☆中津川線」の実証運行が9月1日、始まった。阿智村の昼神温泉や中山道の宿場町・馬籠などを経由する。
飯田市と阿智村が連携し、今年6月に導入された長野県宿泊税を活用して行う実証事業。2029年3月まで運行する。南信州観光公社が事業を受託し、南信州広域タクシーが運行を担う。
中山道の馬籠宿や妻籠宿では宿場間を歩く外国人観光客が多いことから、飯田・南信州への移動手段を整え、阿智村の昼神温泉や飯田市天竜峡などへ足を延ばしてもらうことで、広域周遊や観光客の分散につなげる狙いがある。
飯田発は中央自動車道園原インターチェンジから高速道路に入り、2025年9月に開通した神坂スマートインターチェンジを利用して馬籠へ向かう。中津川発は昼神温泉から飯田方面へ向かい、天竜峡駅前を経由する。妻籠-馬籠間は既存の路線バスと組み合わせることで、中山道散策を含めた日帰りの周遊にも利用できる。
1日2往復。飯田駅前発は9時と14時15分で、伊賀良バス停、昼神温泉、馬籠を経由し、中津川駅前にそれぞれ10時22分、15時37分に到着する。中津川駅前発は10時25分と15時40分で、馬籠、昼神温泉、天竜峡駅前、伊賀良バス停を経由し、飯田駅前にそれぞれ12時、17時15分に到着する。
定員は22人。運賃は乗降区間にかかわらず片道1,500円で、大人・子ども同額。ウェブで前日まで予約を受け付け、クレジットカードで決済する。当日空席がある場合は予約なしでも乗車でき、乗車時に現金で支払う。
飯田市産業経済部ツーリズム振興室の新井康平さんは「インバウンドの利用を目的としているが、地元の方にも中山道などへ出かける際に使ってほしい。妻籠までバスで行き、馬籠まで約7キロ、2時間のウオーキングを楽しむ日帰りのバス旅もお勧め」と呼びかける。予約開始後には中津川市在住者からも運行を喜ぶ声が寄せられ、9月には中津川方面から約20組40人の予約が入っているという。
運行期間は2029年3月31日まで。各年12月1日~3月19日は運休する。