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飯田・鼎あかり保育園児、寄贈された里山の木で製作した遊具で遊ぶ

レストランごっこ

レストランごっこ

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 鼎あかり保育園(飯田市鼎)の園児らが、地方共同体「松川入財産区」(大久保町)から4月30日に寄贈された遊具で、大型連休明けから本格的に遊んでいる。

レストランごっこを楽しむ園児たち

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 園庭に新しく設置された「あずまや風遊具」で、5月10日は園児たちがレストランごっこを楽しむ姿が続いた。「いらっしゃいませ、何を食べたいですか」と店員役の園児が声をかけ、客役の園児が「オムライスをお願いします」「ハンバーグを食べたいです」と次々に注文した。「果物味のアイスもありますよ」とメニューを紹介したり、調理役の園児はフライパンやシャベルを使い忙しそうに料理を作るなどして、にぎわいを見せた。

 同財産区は同市橋南の一部と羽場、松尾、鼎地区から成り、「幼児期から木の製品に親しんでほしい。地元住民の共有財産である財産区の山林へ関心を持ってほしい」との思いで、2019年から同市内の保育園と幼稚園へ遊具の寄贈を続け、今回で5回目となる。中学校や公民館へ箸やパーティションなどの木製品も寄贈している。

 「子どもたちは囲まれた空間が好き。おもてなしも大好きで『レストランごっこ』や『おうちごっこ』でやり取りを楽しんでいる。居心地も良さそう」と園長の福岡恵子さんは話す。同財産区から希望を聞かれ、「広い園庭に空間を作るのは難しく、子どもサイズのあずまやの絵と寸法を書いてお願いした」と振り返る。「カウンターも付けてくれて希望通り。子どもたちが『いい匂い』と木の香りも楽しんでいる姿が印象的」と福岡さんは話す。

 同財産区から毎年依頼を受けている「工房菜や(ななや)」(阿智村智里)の水上雅彦さんは、定期的に同財産区の山に入り材料を探すという。「広大な土地の資源を無駄にしない良い取り組み。飯田の山の財産を循環させる地産地消を分かってもらえるように」と話す。今回の寄贈では、あずまやの他に丸座卓7台と本棚1台も製作した。

 福岡さんは「財産区の方から、遊具のプレゼントに合わせ、『みんなと同じように水を飲んで木も成長している。友達と大事に遊んであげて』という言葉が送られた。子どもたちのニコニコした表情を見ると、形を変えても温かみある木から感じ取ってくれていると思う」と目を細める。 

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