飯田市内の田んぼで7月5日、子ども5人と大人8人の計13人が参加し、自然農法による米作りを始める田植えが行われた。
初めて田んぼに入る参加者も多く、深いぬかるみに足を取られながらも、寅本さん指導の下、声をかけ合って苗を植えた
参加したのは、農業や自然体験を通じて交流するグループ「ハンクラッチ」のメンバー。同グループは2019年に設立され、子どもと大人が一緒になって畑での野菜栽培や収穫、年中行事、キャンプなどさまざまな体験活動に取り組み、「食育や、遊びながら学ぶ」ことをテーマに活動している。現在の会員は約25人で、月1~2回のペースで活動を続ける。
田植えのきっかけは、代表の佐藤智英さんが犬の散歩中に休耕田を見つけたことだった。「みんなで田植えをやってみよう」と話が盛り上がったものの、計画を始めた時期が遅く、翌年の実施も検討していたという。しかし、市田柿などを栽培する「くわのみ農園」の寅本芳郎さんから「田んぼは休ませたままにしない方がいい」という助言と、苗の提供を受け実施にこぎ着けた。
田んぼは、体調不良で今年から米作りができなくなった近所の人から借り受けた約4畝(約396平方メートル)の休耕田。初めて田んぼに入る参加者も多く、深いぬかるみに足を取られながらも、寅本さん指導の下、声をかけ合って苗を植えていった。
今後は約1週間後から約1カ月かけて手作業で除草を行い、10月中旬ごろに稲刈りを実施。昔ながらの「はざ掛け」で天日乾燥させる予定という。
佐藤さんは「周りで米作りを始める人が多く、取り組みたいと思っていた。いろいろな偶然が重なり、米作りを始めることができた。最初の一歩を踏み出すのは勇気が必要だったが、大勢の仲間と一緒だったので勢いよく始められた。これからも新しいことに挑戦しながら楽しんでいきたい」と話す。