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飯田華道協会、9つの流派で「華道展」 季節の移ろいと流派の特徴を表現

いけばな小原流の教授 渡部裕子さん

いけばな小原流の教授 渡部裕子さん

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 飯田創造館(飯田市小伝馬町、TEL 0265-52-0333)で10月8日・9日、第72回飯田華道協会「華道展」が3年ぶりに開催される。

前回の華道展の様子

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 同協会に所属する、潮式挿花(うしおしきそうか)、遠州流、小原流、花芸(かげい)安達流、松月堂古流、松月(しょうげつ)遠州流、新生遠州流、松葉古流、龍生派の9つの流派が一堂に会する華道展で、会員の6割ほどの55人が出瓶する。

 床の間で正面から鑑賞することを前提に瓶(へい)と呼ばれる筒状の花器に生ける歴史の長い流派や、洋間やテーブルの中央などに飾ることを前提に盤(ばん)と呼ばれる平らな花器に剣山(けんざん)を使う新しい流派など、流派によって華型(かけい)が異なり、伝統的な流派や、前衛的な流派などの特徴が表れる。

 秋に開催する同展は、植物に実がなり、葉は紅葉が始まり、花材から季節の移ろいを感じられる展示となるという。華席幅は1人120センチ。生けるための花材を自宅の庭から選ぶ会員や、花器の形や彩りから決める会員もおり、植物と花卉の調和が見どころとなる。

 いけばな小原流教授の渡部裕子さんは「月3回の稽古を皆で重ねている。コロナ禍で稽古ができなかったときも、自宅に花を生けることで家の中が明るくなった。同じ種類の花でも同じ形は2度とないので、花の向きや枝ぶりによって表情が違い新しい発見が常にある。植物の香りとパワーから元気をもらえ、花を通して会話が膨らみ花の取り持つ縁がうれしい。会場でご覧いただければ」と来場を笑顔で呼びかける。

 開場時間は、8日=10時~17時、9日=10時~15時30分。入場無料。

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