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飯田柏原地区の朝採りタケノコで「竹籠御前」 竹林亭が初のランチ営業

期間限定ランチ「竹籠御前」

期間限定ランチ「竹籠御前」

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 タケノコ料理を提供する「竹林亭(ちくりんてい)」(飯田市宮ノ上)が4月13日、期間限定で初めてランチ営業を始める。

竹林の高台にある「竹林亭」

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 日本料理「光彩苑」(飯田市上郷)の別館となる同店は、敷地内の朝採りタケノコを使い、タケノコ尽くしの料理「竹籠御前」(2,900円)を提供する。献立は、「木の芽のみそ田楽」「だし巻き卵」「野蕗(フキ)のつくだ煮」の「三点盛り」や、「たけのこと旬の山菜のお浸し」「よもぎのごま豆腐」などの小鉢、タケノコや山菜の「旬の天ぷら」などの他に、メインは「たけのこと豚肉の田舎煮」。800円追加で、オリジナルデザートとコーヒーをセットにする。

 急斜面で天然の赤土に覆われている地域で、日当たりと水はけがよく肥沃(ひよく)な土地とされる同地区は柏原(かしわばら)と呼ばれ、「柏原ネギ」なども知られる。昭和から平成にかけてタケノコ販売や料理店を営んでいた前任者から、3年ほど前に同店が譲り受けたという。

 店長の山田真由美さんは「子どもの頃、時期になると家族と訪れてタケノコ料理を食べた思い出の場所。この土地で取れた『柏原のタケノコ』を多くの方に食べていただきたい」と話す。

 竹林横には調理場を設け、朝採りしたタケノコをすぐに「ゆがく」ことができる。見晴らしの良い高台へ設けた客室からは市街地を一望でき、奥には標高1700メートルほどの伊那山地や、さらに奥には標高3000メートルの南アルプスも望む。

 農産物直売所「麻績の里(おみのさと)」(飯田市上郷)などでタケノコ販売をしたところ評判も良く、昨年は20人ほどを招き同店でタケノコ料理の試食会を開いた。その会で「おいしい」という声が上がったメニューで御前を仕上げ、初めてランチを提供することにしたという。

 「タケノコは地面から頭が出ていないうちに掘るのがベスト。タケノコの熱で地面に朝露がつき、朝日を浴びてキラキラ光る。キラキラを目印に掘り、すぐ『ゆがく』ので『あく』もない」と、山田さんは紹介する。

 希望があれば竹林の散策もできる。「今年は桜の花と同じで、1週間から10日ほどタケノコの成長が遅いのでオープンに間に合うかドキドキしたが、4月になりタケノコが採れ始めた。収穫期間は1カ月と短いが、季節の素材と合わせて料理する。春の味覚を存分に味わっていただければ」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~14時。水曜~金曜定休。5月7日まで。予約は光彩苑(TEL 0265-21-5310)で受け付ける。

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