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飯田・下久堅に農業体験型民泊施設 南信州と農業の魅力を発信

農業体験型民泊施設「Cider Barn&more」

農業体験型民泊施設「Cider Barn&more」

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 農業体験型民泊施設「Cider Barn&more」(飯田市下久堅下虎岩、TEL  070-3197-0412)が11月4日、グランドオープンする。

1階のレストラン

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 東京のホテルで働いていた殿倉由紀子さんが、夫の希望で農業を始めるため退職し、2011(平成23)年に飯田市へUターン。前職の経験を生かし「自分たちが生産した農産物を提供する場を作りたい」という思いで民泊施設建設を計画。予定していた場所が、簡単には農地転用ができない農業振興農地だったため、プロジェクトは難航。2021年に念願の許可が下り、12年の構想を経て、今年10月の完成にこぎ着けた。

 殿倉さんが社長を務める太陽農場が運営する同施設には、根羽杉などの地元産材を使用。2階建てで、1階はレストラン、2階には宿泊部屋4部屋があり、窓からは飯田市の中心市街地や風越山(かざこしやま)が一望できる。季節に応じて農業体験もでき、リンゴや野菜の収穫、アスパラの朝取りなどを予定。その場で収穫した野菜を朝食として提供することもあるという。

 施設名の「Cider  Barn & more」には、「南信州の風土、風景、風味」の3つの風を感じて、農業体験や農場で取れた野菜、果物を味わい、南信州のリンゴでできたお酒「シードル」を飲みながら、素朴な土地の恵みを感じてほしい」という思いを込める。

 宿泊プランは素泊まりと食事(2食、朝食、夕食)付きがあり、朝食は和御膳、夕食は和食を中心としたコース料理を提供。メニューは季節によって変わる。シードルは10種類ほどあり、南信州産のほか、イギリスやオーストラリアなどの海外産も用意。

 殿倉さんは「ようやく夢がかなった。施設を通じて、南信州の伊那谷や農業の魅力、良さを発信していきたい。今後は宿泊だけでなく、将来的には昼間のカフェも考えている」と話す。

 チェックインは15時~20時。チェックアウトは10時。11月・12月は火曜・水曜定休。1月以降は変更あり。

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