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飯田・毛呂窪ふれあい天文台で星空観察 春と夏の星座を楽しむ

毛呂窪ふれあい天文台

毛呂窪ふれあい天文台

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 飯田市千栄の「毛呂窪(けろくぼ)ふれあい天文台」(飯田市千栄)で7月22日、星空観察会が開かれた。同天文台の活用事業の一環で、昨年11月、今年3月に続き3回目。主催は千代公民館。

天文ドーム内の望遠鏡

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 当日は市内から10人が参加。講師は、元飯田市美術博物館のプラネタリウムの解説員で、現在は、阿智村の「ヘブンスそのはら」で星空ガイドを担当する星空案内人の川手俊美さんが務めた。川手さんはレーザーペン片手に「春の大曲線」「夏の大三角形」を構成する星の名前や星座、見つけ方などを解説。「今の時季は春と夏の星座が見られる。基準となる1つの星を覚えるだけで、星空観察の幅が広がる」と参加者にアドバイスした。

 5分ほどの休憩を挟み、天文台の反射望遠鏡で月のクレーターを観察。参加者は接眼レンズをのぞきながら「すごくはっきり見える」「すごくきれい」「クレーター一つ一つの大きさが違う」など、興奮気味に声を上げていた。

 当日、無数の星が集まって構成される「球状星団」も観察する予定だったが、途中から雲が多くなり断念。場所を天文台に隣接する「ふれあい山荘」に移し、プロジェクターで「球状星団」や「アンドロメダ銀河」などについて解説した。

 千代公民館主事の青山穂高さんは「千代や千栄地区は星がきれいに観察できる場所が多くある。天文台の知名度も低いので、積極的に活用して地域の良さを発信していきたい」と意気込む。

 同天文台は約30年前、社会保険庁職員の天文好きの有志が集まり、「自分たちの手で天文台を作ろう」と全国各地で適した地域を模索し、現在の場所に建てたという。

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