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喬木村出身・吉澤宙彦さん主演 カンヌ出品「ゆ」、飯田千劇シネマズで上映へ

千劇シネマズの松浦正江さん(左)と喬木村出身の俳優・吉澤宙彦さん(中)と飯田エフエム放送の横前恭子さん(右)

千劇シネマズの松浦正江さん(左)と喬木村出身の俳優・吉澤宙彦さん(中)と飯田エフエム放送の横前恭子さん(右)

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 今年のカンヌ国際映画祭に出品し、喬木村出身の俳優・吉澤宙彦(おきひこ)さんが主演を務めたフランス・日本合作短編映画「ゆ」(21分)が8月25日から、飯田千劇シネマズ(飯田市中央通り)で上映される。

フランス・日本合作短編映画「ゆ」のフライヤー

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 吉澤さんは飯田高校、立命館大学を卒業後、京都での演劇活動を経て2001(平成13)年に円劇研究所に入所。2003(平成15)年、演劇集団円の会員に昇格し、舞台を中心に活動している。映画は飯田で撮影された「いつくしみふかき」に次いで2回目の出演。主演は初。

 飯田エフエム放送の番組収録で8月7日、「昨年11月8日にフランスにいた平井監督から突然一本の電話があり、オーディションを受けるように言われた」と振り返った。監督が吉澤さんへ連絡したのは、「主演を探す中で、自身の宣材写真を見たのがきっかけ」だったという。

 「ゆ」は、大みそかの夜、東京に暮らす主人公が、実家の母親の部屋で見つけた回数券を手に40年ぶりに故郷の銭湯を訪れ、近所の人たちなどとの懐かしい日常と、人々の人生に触れる物語。今年2月、富山で2週間ほど撮影して完成した。

 映画について、吉澤さんは「淡々とした日常が描かれている映画だが、大事なことは目の前にあることであって、世界の人に共通していること。その大切さに気づかずに生きている自分がいることを、映画を通して感じていただけたら」と話す。自身の今後については、「いろいろ奇跡が重なったが、自分が今までやってきたことの延長が、この仕事につながったと思ったのがつい最近。これからも同じ歩幅で歩いていきたい」という。「こんな僕でもカンヌに行くことができた。やりたいものがあれば、できるかできないかではなく、とことんやるべき。やり続けることが大事」と自身の経験を踏まえエールを送る。

 上映は25日=19時、26日以降=10時10分~。25・26日は吉澤さんと平井監督、27日は吉澤さんの舞台あいさつを行う。9月20日まで。

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