飯田市の市民グループ「IIDA WAVE」の音楽部門が企画する音楽コンテスト「Music Wave IIDA The FINAL」のスペシャルビデオライブの動画が5月1日、公開された。

Music Wave IIDA The FINAL 2021 スペシャルビデオライブ総集編

　「IIDA WAVE」は2001(平成13)年に発足した、“楽しいことしかやらない”をモットーとして、飯田の中心市街地を盛り上げようと様々な活動を行う会員制の市民グループ。その音楽部門「MUSIC WAVE」は2001年から毎年、長野県出身者又は在住者などを対象とした音楽コンテスト「Music Wave IIDA The FINAL」を開催してきた。会場への来場者全員が一人2票を持ち、気に入った別々の出演者に1票ずつを投票してグランプリなどを決定するのが特徴で、過去のグランプリには今もプロとして全国で音楽活動を行うタテタカコやサトウリュースケなども名を連ねる。

　2019年まで毎年開催されてきた「The FINAL」だが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため開催を断念。2021年も通常開催は難しいと判断。しかしライブ活動もままならず、発表の場も少なくなっている地元ミュージシャンの音楽を大勢の人に届ける機会を提供しようと、演奏の映像を撮影し「The FINAL 2021 スペシャルビデオライブ」として動画投稿サイトYou Tubeなどで公開するとして参加者を募り、前回グランプリの「CLUTCH(クラッチ)」と応募した10組のバンドやミュージシャン合わせて11組の無観客ライブ映像を撮影した。

　途中、感染拡大による移動制限などもあり、撮影は当初の予定より大幅に遅れたが、5月1日に公開された。Music Waveプロデューサーの加藤修司さんは「コロナ禍だからこそ生まれた感情や、その中で生み出された曲もある。ライブ映像を見て参加したミュージシャンの熱意を感じてほしい」と呼びかけた。