飯田女子高校(飯田市上郷)3年の五味渚彩さんと、飯田の洋菓子店「patisserie POLKA(ポルカ)」(飯田市鼎上山)が共同開発した「栗しぐれジェラートもなか」が8月30日、同店で一日限定販売される。
「栗しぐれ ジェラートもなか」が8月30日、ポルカで一日限定販売
同校進学コースEクラスで探究活動に取り組む五味さんは飯田市出身。小学生の頃は放課後に祖母の家を訪れ、タケノコ、カボチャ、大学芋、高野豆腐、五平餅など旬の味に親しみ、地域の料理教室にも参加してきた。
高陵中学校時代には、飯田焼肉やリンゴを使ったキッシュ作りなどにも取り組んだ。高校進学時には「飯田の食を本格的に深掘りしたい」と考え、探究活動に取り組む時間が多いコースを選択。高校2年の夏休み、地域の食の思い出を形にできないかと本格的に構想を練り始めた。
自身の食の記憶を振り返る中で、知らず知らずのうちに飯田地域で作られてきた半生菓子も口にしていたことに気付いたという。半生菓子について調べる中で着目したのが、ポルカのルーツとなる「福澤製菓」を創業した福澤房男さんが考案した、白あんを主な原料とする「栗しぐれ」。福澤製菓が製造した栗しぐれは全国的にヒット商品となった。
現在、ポルカでは栗しぐれを使った「むすびサンド」も販売している。五味さんは「その第2弾のような商品を作り、未来に受け継ぐ味として同世代の高校生にも届けたい。新しい感覚のデザートにしたい」と、栗しぐれとジェラートを組み合わせた商品を考案。クリームチーズのみそ漬けや、あんことチーズを組み合わせたパンなどから着想を得て、「白あんとチーズを合わせたデザートジェラート」を発案した。
五味さんは、ポルカの現社長でオーナーパティシエの房男さんの孫・福澤裕介さんと、会長で裕介さんの父・芳一さんに商品案をプレゼンテーション。地域の食を未来につなげたいとの思いを伝え、2人が開発を快諾した。
試作は今年春ごろに始め、これまでに数回、試食を重ねてきた。チーズベースのジェラートに白あんを混ぜ込み、味や食感を調整した。五味さんは「試作でアイデアを伝える中で、福澤社長が長年の経験と専門的な知識を生かし、ベストな状態へ仕上げてくださった。そのすごさを実感した」と商品開発の過程を振り返る。
裕介さんは「ジェラートは、栗しぐれの原材料でもある白あんが15%を占める。五味さんのアイデアのような発想はこれまでなかった。味覚もしっかりしていて、試作での意見も的確だった。初めてのイベントなので楽しみ」と話す。
五味さんは「食べ進めていくと、ちょっとした変化があるので、足を運び、どんな商品になったのかを確かめてほしい。この企画を通して地域の食が魅力的であることを、さらに知ってもらえたら」と期待を込める。
販売時間は10時~16時。価格は500円。100個限定。