住民が手入れをする庭を地域に開放する「かなえオープンガーデン MAP 2026」が5月21日~24日の4日間、鼎(かなえ)地区内で開かれる。主催は鼎地区まちづくり委員会。鼎下山地区の5軒が参加し、住民らが育てたバラや草花を公開する。
同企画は「かなえを花でいっぱいにプロジェクト」の一環として初めて行う。鼎地区では2024年に「無人花屋のはな」さんをアドバイザーに迎え、ガーデニング講習会を開き、約50人が参加。同年11月にはコンテストも開いた。今年1月に関係者へアンケートを取ったところ、「ガーデニングを学びたい」「オープンガーデンをやってみたい」という声が上がったことから企画につなげた。
期間中、目印となる旗が掲げられた庭を自由に見学できる。参加するのは、「牧野さんのお庭」「石原電気さんのお庭」「お食事処夢さんのお庭」「尾関さんのお庭」「杉山さんのお庭」の5カ所。バラや宿根草、日本庭園跡地を活用した庭など、それぞれ特徴ある庭づくりを見ることができる。
「牧野さんのお庭」では、鼎地区のガーデニングコンテストで昨年11月、最優秀賞に選ばれた庭を公開する。牧野義彦さん・豊子さん夫婦が手入れを行い、10年以上前に八ヶ岳で見たバラに憧れたことをきっかけに、自宅の壁面へ広がるよう「バレリーナ」「春かすみ」の2種類を植えた。もともと植えられていたドウダンツツジの間にバラを植える難しさもあったという。
牧野さんは「冬の剪定(せんてい)が一番大事。春先と秋には消毒を行い、冬には肥料を与える。花の時期は咲き終えた花を取ることで次の枝芽が出てくる」と話す。現在は10種類以上のバラが咲き、クレマチスなどの花も庭に彩りを添える。
花をきっかけに地域交流が生まれているという牧野さんは「花が咲くと、通りかかった人が『きれいだね』『どうやっているの』と声をかけてくれる。今回は5軒だが、鼎には既に花づくりをしている人も多い。活動が広がっていけば」と期待を寄せる。
鼎自治振興センター、所長の和泉忠志さんは「花を通じて仲間や居場所を作ることができる。景観や花は人を呼び込み、地域参加の場にもなる。自分の好きなことをテーマに参加できる仕組みとして、地域経験がつながるような活動になれば。住む人たちの暮らしを豊かにし、『かなえを花でいっぱいにプロジェクト』の一つとして広げていきたい」と話す。
開催時間は各日10時~16時。各庭の入り口に掲示された文字を集めるキーワード企画も行い、応募者の中から抽選で賞品が当たる。応募は6月15日まで、QRコードと鼎自治振興センター(飯田市鼎中平)に置いた応募用紙で受け付ける。