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飯田から長野県の伝統文化を未来へ 青年会議所が県ブロック大会

飯田焼き肉(カシラ、サガリ、黒モツ)の無料提供に並ぶ子どもたち

飯田焼き肉(カシラ、サガリ、黒モツ)の無料提供に並ぶ子どもたち

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 かざこし子どもの森公園(飯田市丸山町)で9月8日、「第55回長野ブロック大会in飯田 信州の魅力発見!~Connect Smiles Journey~」が開催された。主催は日本青年会議所(以下、JC)北陸信越地区長野ブロック協議会。主幹は飯田青年会議所。

高陵中学校黒田人形劇部の「傾城阿波の鳴門」の公演

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 ブースエリアでは人形劇や水引など飯田の文化をアピール。人形劇ブースでは手作りのモンスター人形を作るワークショップ、水引細工の販売やワークショップなどが行われ、多くの親子連れでにぎわった。飲食ブースでは長野県内のキッチンカー7台が並び、飯田青年会議所のブースでは無料で飯田焼き肉のカシラ、サガリ、黒モツをセットで振る舞い、飯田の焼き肉文化をアピールした。

 信州の魅力発信委員会では、メインステージで基調講演「地域の伝統文化から拡がる信州の魅力」と題して、黒田人形保存会の清水謙一さんの講演を行い、黒田人形の歴史や魅力について話をした。その後、高陵中学校黒田人形劇部が「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を披露した。信州の未来想造委員会では「誰もがインバウンドの主役に!~成功のステップ~」と題して宮坂醸造の宮坂直孝さん、Wakka Agriの細谷啓太さんらがパネルディスカッションを行った。信州のリーダー育成委員会では信州にまつわるさまざまな体験ブースを設け、木曽ヒノキで椅子を作ったり、天龍村のお茶を大町市の水で割るお茶の振る舞いや抹茶体験、信州の製造業をアピールしたりして多くの子どもたちでにぎわった。

 長野ブロック大会は、県内17カ所のJCから選出された78人が中心となって年1回開く同協議会で最も大きなイベント。今年は2008(平成20)年以来、16年ぶりに飯田での開催となった。同協議会会長を務める小諸青年会議所の土屋壮亮さんは「伝統文化が脈々とつながっている南信地域から長野県を発信できてうれしい。特に伝統工芸や伝統芸能の発信や、県内の製造業などの企業の魅力に触れてもらうことで子どもたちに魅力を伝え、信州の郷土愛を育んでもらえれば」と期待を込める。

 主幹の飯田青年会議所の村松将太理事長は「天気が良くて良かった。南信州の魅力を県内全体に発信できれば。飯田はリニアの開業で発信力が高まるので、開業までにどのような魅力を発信するかを確立しておく必要があり、そのためのイベントでもある」と先を見据える。

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