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種がなく皮ごと食べられる「新世代のブドウ」3品種、松川町の選果場で販売

箱入りの贈答用、カップ入りの自宅用

箱入りの贈答用、カップ入りの自宅用

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 たけむらふぁーむ「新世代ぶどう選果場」(松川町上片桐、TEL 0265-36-2476)で9月から、3種類のブドウの収穫と直売が続いている。

選果場内で販売する

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 竹村工業(上片桐)アグリ事業部は4年前から、種がなく皮ごと食べられる「新世代のブドウ」3品種を生産し、隣接する「新世代ぶどう選果場」で提供する。今シーズンは9月上旬、黒紫色のナガノパープルの販売を始め、中旬から黄緑色のシャインマスカット、下旬から長野県オリジナルの新品種で赤ブドウのクイーンルージュが加わった。

 長野県は昼夜の寒暖差が大きく日照時間が長いため、さまざまな果物が四季を通じて栽培される。ブドウの品種も年々増え、ナガノパープル、シャインマスカット、クイーンルージュの3種類は県が長野県産「ぶどう三姉妹」と名付け、今シーズンから県外へ本格的に販売する。

 たけむらふぁーむ取締役の松本朗彦さんは「ブドウ生産を始めて4年目だが、松川町は果物生産が100年以上と歴史が長く、経験豊富な農家が多い。おかげさまで、糖度が20度以上と甘みが強く濃い味のブドウが育つ。贈答用には、一房の実の数を摘粒(てきりゅう)で35粒にし、美しい逆三角形のシルエットを目指す」と話す。

 町の遊休農地を活用し、60歳以上の高齢者雇用を生むことを目的に農業へ参入した同社。管理する8万平方メートルの農園では除草用ロボット33台を使い、24時間、下草手入れを行う。単管パイプでブドウ棚を組み、ビニールで傘のような雨除けを作り、ブドウの病気を防ぐ。松本さんは「整った環境で20~70代の幅広い世代が仕事に取り組み、元気が出てきたのが一番良かった。ブドウ生産では、まだまだ未熟者だが、一所懸命の気持ちで大きなブドウができてきているんだと思う。ブドウを繰り返し買い求めていただくお客さまの笑顔がうれしい」と話す。

 営業時間は9時~16時。10月中旬まで。

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