天龍峡の姑射橋周辺(飯田市川路~龍江)で9月7日、 「名勝天龍峡をどり」が開催された。
川路地区出身の物まね芸人で飯田市産業親善大使「飯田焼肉大使」のニッチローさんも初めて踊りに参加
「天龍峡をどり」は、1985(昭和60)年まで天龍峡で行われていた盆踊りを2010(平成22)年に天龍峡盆踊りとして復活したもの。白鳥省吾さん作詞、中山晋平さん作曲の「龍峡小唄」の生演奏に合わせて踊る伝統的な踊り。
17時からは太田下広場で子ども縁日が行われ、水ヨーヨー、輪投げ、射的のほか、五平餅やオムソバなど12店の屋台が並び、多くの親子連れでにぎわった。ステージではグラビティダンストゥループ(阿智村)の子どもたち約50人がブレイキンやヒップホプダンスを披露した。「踊り体験プラン」では師範免許を持つ「今昔小町の会」の花柳寿春輝さんが「天龍峡をどり」の指導を行った。
18時からは姑射橋広場付近で、千代地区の「よこね田んぼ」の米で醸した日本酒や、上久堅地区のクラフトビール、緑色の龍神ビールなど地元ならではの酒を販売。焼き鳥、ラム串、おたぐりなどの屋台が並び、長野原竹よいの会の会員が製作した竹宵が並び優しい明かりが広場を彩った。
踊りは龍峡小唄の生演奏で行われ、三味線は玉琴の会、小京都飯田伝統文化育成会が、歌い手は天龍ライン下りのガイド三浦智恵子さん、森本勇雄さんと伊藤瑞穂さんがそれぞれ担当。19時に踊りが始まると、天竜川に架かる姑射橋(こやきょう)の上に徐々に人が集まり、浴衣姿の男女ら延べ約2500人が参加し、輪になって風流な龍峡小唄に合わせて踊った。川路地区出身の物まね芸人で飯田市産業親善大使「飯田焼肉大使」のニッチローさんも初めて踊りに参加し、輪の中に入って溶け込んた。
初めての浴衣姿で踊りに参加したウクライナ出身のダリアさんは「皆さんと一緒にダンスができて楽しかった、また参加したい」と話していた。
実行委員長で天龍峡温泉観光協会の牧内健会長は「天候にも恵まれ、昨年より多くの人でにぎわった。特に小さな子どもたちの踊りはほほ笑ましく、無事に開催できて良かった。これから天龍峡は観光シーズンに入るので、ぜひ全国から来てほしい」と呼びかける。