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豊丘村の「クロダ精機」が夏の暑さ対策 目玉は「社長のゴチアイス」

「社長のゴチアイス」を食べる従業員

「社長のゴチアイス」を食べる従業員

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 豊丘村のクロダ精機(豊丘村神稲)が6月、夏に向けた3つの暑さ対策を新たに始めた。

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 精密プレス部品の試作を行う同社では、夏になると外気や作業用機械が発する熱により半屋内工場の温度が40度に迫ることがあり、従業員の健康や作業への支障が出ることを想定した暑さ対策が課題となっていた。これまでも「遮熱性のある塗料を屋根に塗る」「大型の扇風機を設置する」などの対策を取っていたが「大きな効果は得られなかった」という。

 今年は、必要な場所に応じて使用する「移動式の空調設備」を導入したほか、空調服を提供し、「社長のゴチアイス」も新たに取り入れる。

 背面に空気を取り込む2基のファンが付いた空調服を着用した従業員の矢崎永和さんは「涼しい。暑さで作業の手が止まることもなさそう」と笑顔を見せる。

 「今回の取り組みの目玉」という「社長のゴチアイス」は、「社長のおごりでごちそうになるアイス」という意味から命名。同社の佐々木俊一社長が購入したアイスを、新たに設置した専用の冷凍庫に入れ、従業員が休憩時間などに食べることで糖分を摂取できるほか、体を中から冷やし、働く意欲を高めることを狙いとしている。

 佐々木社長は「年々夏の暑さが厳しくなっているように感じ、何かできないかと考えた。従業員がおいしそうにアイスを食べる姿を見られてうれしい。本格的な夏になっても涼しさを感じながら快適に作業してほしい」と期待を込める。

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