紙や包装資材を取り扱う会社「中村」(飯田市下殿岡)が6月17日、色紙の端材をアップサイクルした紙を使ったオリジナルノートを飯田市へ寄贈した。
同社は今年12月で創業120年を迎える。一つの区切りと地域への恩返しを目的に今年1月、社員有志十数人でプロジェクトチームを結成。メンバー内でアイデア出しを行い、「紙に関連して役に立つもの」と言えば「ノート」という結論に至り、「オリジナルノート」を製作し、地元の子どもたちへ配布することが決まった。
今回、小学生向けと中高生向けの2種類、合わせて約1万5000冊を製作。ノートの本文用紙には、紙を加工する際に生じる色紙の端材をアップサイクルした混抄紙(こんしょうし)を使用。ページごと少しずつ色が違うのが特徴だという。
小学生向けのノートは、地元への恩返しと関連させ、友達や家族など周りの人に感謝の気持ちを伝えてほしいという思いを込めて「ありがとうノート」と名付け、感謝を伝えるカードも添付した。中高生向けのノートには、新しいチャレンジを応援する気持ちを込め、「新しく物事を始める最初の日」という意味を持つ「DAY ONE」と名付けた。
中村俊之社長は「学習の中でタブレットを活用する機会も増えてきているが、紙に書くことで記憶の定着がより高まるというエビデンスもある。うまくデジタルと紙を使い分け、勉強に役立ててほしい」と期待を込める。
オリジナルノートは今後、夏休み前までを目標に、飯田下伊那14市町村全ての小中高校へ寄贈する予定。