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「南信美術展」が80周年 初の飯田市美博開催、歴史振り返る展示も

「地域で制作する人たちの想像力が、この地域の文化を作っていく原動力になっている」と学芸員の槇村洋介さんは来場を呼び掛ける

「地域で制作する人たちの想像力が、この地域の文化を作っていく原動力になっている」と学芸員の槇村洋介さんは来場を呼び掛ける

 飯田下伊那地域の作家による作品展「第82回南信美術展」が6月9日、飯田市美術博物館(飯田市追手町)で始まる。今年は南信美術会創立80周年の節目に合わせ、初めて同館を会場とし、同会の歩みをたどる特別展示「南信美術の歴史を振り返る」も行う。

飯田下伊那地域の作家による作品展「第82回南信美術展」

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 同展は、1946(昭和21)年の戦後間もない時期に始まった。都会から疎開してきた作家と地域の作家が中心となり立ち上げたという。同館学芸員の槇村洋介さんは「戦後すぐに始まった地域の美術展としては立ち上がりが早い。80周年の節目に合わせ、初めて会場を飯田市美術博物館とした」と話す。

 会場には、日本画、洋画、工芸、彫刻、自由表現(コンテンポラリー)、ジュニア部門の149点を展示するほか、特別企画として18点を並べる「南信美術の歴史を振り返る」のコーナーを1室設ける。同企画では、これまで同会で活動してきた地域ゆかりの作家の作品を紹介。南信美術展が洋画で始まった歴史を踏まえ洋画作品を中心に展示するほか、80年の歩みの中で移り変わる表現や流行も見られるようにするという。地域の風景を描き続けた作家や、同会から世界へ活躍の場を広げた作家の作品も並ぶ。

 7日午後には各部門の審査員が審査を行い、最も優れた作品に贈る「80周年記念大賞」に、自由表現の部の小麻智美さんによる「形を探すWorks(SB CATALOG)」が輝いた。知事賞を工芸部門の中平則子さんによる「薄明」へ、ジュニア大賞を勝野結夢さんによる「夏の水」へ贈る他、31の賞が決定した。

 槇村さんは「地域で制作する人たちの想像力が、この地域の文化を作っていく原動力になっている。作品を作り、展示し、発表するエネルギーにあふれた会場。地域の作家たちに支えられながら地域の芸術文化が育まれ、世代を超えて展示が続いていく姿はとても意義深い」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。6月15日は休館。入館無料。6月21日まで。

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