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「南信州の宝物」発掘プロジェクト始動 公募アイデアから5つに絞り込み

115件の「南信州の宝物」が寄せられた

115件の「南信州の宝物」が寄せられた

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 飯田市と下伊那郡を合わせた「南信州」の認知向上を図る「南信州 みんなの日本一発掘プロジェクト」の検討会議が11月9日、飯田市内で行われた。

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 長野県南信州地域振興局がリニア中央新幹線の開業を見据え、同地域の魅力を他地域に発信する目的で進めている同企画。当日は、「南信州の宝物を教えてください」というテーマで8月10日から9月15日までの間にネットなどでアイデアを募集し、集まった115件の意見を元に、主となる5つの項目に絞った。

 会議では、同市でコピーライターとしても活動する佐々木公美子さんや、同市出身でテレビ番組の制作などを手がける「LEGiON」(東京都目黒区)社長の荒木利尚さんら、オンラインを含め5人が参加し、ネット上で全国各地の地域の話題を発信している「colocal コロカル」の山尾信一編集長が進行を務めた。

 議論では、「天竜川から上がる川霧は観光の目玉にできるのでは」「地域の祭をカレンダーにしてみたら面白いのでは」「帰省したときには水道水を必ず飲む」などの意見が交わされた。荒木さんの「これは他地域に『発信したいもの』であり、リニア開通後もこの地域に『残したいもの』でもあるのでは」という意見には一同が納得の声を上げた。この日は「焼き肉」「星空」「食の豊かさ」「祭」「水」の5つを主に据えることが決まり、今後は冊子での発信などPRに生かす予定となっている。

 同地域を初めて訪れたという山尾さんは「手つかずの『良い自然』がたくさんある印象。無理に発展しようとしなくても、地域の人が当たり前と思っている『今ある価値』を再認識して、楽しみながら自然と共存すると魅力も増すのでは」と期待を寄せる。

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