阿智昼神観光局（長野県阿智村）が阿智村を舞台にした短編小説を出版するお土産レーベル「昼神温泉☆星紡文庫」を立ち上げ、3月23日第1弾となる芥川賞受賞作家 上田岳弘さん書下ろし「夜に浮かぶ」の販売を、阿智村内各所で始めた。

このプロジェクトは、米国アカデミー賞公認国際短編映画祭 「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」による短編小説公募／創作プロジェクト「ブックショート」の協力のもと実現した企画で、「昼神温泉☆星紡文庫」は、阿智村を舞台にその魅力が伝わる短編小説やエッセーをプロの小説家・エッセイストに書き下ろしてもらい書籍化するもの。

今回、2019年「ニムロッド」で芥川賞を受賞した上田岳弘さんによる「夜に浮かぶ」を、昼神温泉の入浴剤2個入りセットで販売。価格は1,870円。購入客が、帰宅後に本を読んだ際、阿智村の魅力を思い出し、再訪したくなるような内容となっているという。

環境省が行う全国星空継続観察で「星の観察に適していた場所」の1位（2006年）に認定された阿智村はは「日本一の星空の村」として、星空をテーマに地域活性、観光活性に取り組んでいる。
「ヘブンスそのはら」では「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」も行っている。近年は、「同時に天体観測を行った最多人数」「折り紙で作った星の最多展示数」など2つのギネス世界記録へチャレンジしたほか、古紙を再生する環境に配慮した商品開発、阿智村の森林から発生する間伐材活用、CO2フリー電気でのイベント開催など、星空が見える環境活動にも積極的に取り組んでいる。