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環境活動家・谷口たかひささん、松川町で講演「自己肯定感」テーマに 

松川公民館えみりあでALL南信州はなぶさ親の会の仲間と土屋千惠さん(左から2人目)、はなぶさ学園の木下英幸さん(右)

松川公民館えみりあでALL南信州はなぶさ親の会の仲間と土屋千惠さん(左から2人目)、はなぶさ学園の木下英幸さん(右)

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 環境活動家・実業家で任意団体「地球を守ろう!」代表・谷口たかひささんの「お話会」が9月25日、松川町中央公民館えみりあ(松川町元大島)2階ホールで開催される。主催はALL南信州はなぶさ親の会。

松川公民館えみりあ

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 同会は、NPO法人「はなぶさ学園」を通じ、不登校や発達障害のほか、多様な学びや第3の居場所などを考える個人、親の会、支援者と情報をシェアすることを目的とした、きっかけづくりのための集まり。不定期にSNSなどで不登校支援の案内や関係者の情報、活動の様子などを発信している。

 今回は同会の活動の一環で、メンバーの土屋千惠さんが、過去2回、谷口さんの講演を聞いた中で「考えて取り組む意識が大事」というメッセージを共有したいとの思いで企画した。

 谷口さんは1988(昭和63)年に大阪で生まれ、10代の時にインターネットビジネスで起業し、イギリスへ留学。その後、ドイツへ移住し起業。2019(平成31)年、ドイツで気候危機の深刻さを目の当たりにし、現在は気候変動の発信や世界中で講演を行う環境活動家。今回のテーマは「気候変動と自己肯定感」。プラスチック問題や食の安全保障の社会問題から、世界の教育事情や日本と世界のルールや文化の違いの話など幅広く話すという。

 土屋さんは「気候変動など社会問題の話も役に立つが、多くの国を渡り歩いている谷口さんの教育の話は、日本と比較すると参考になる」と話す。「女性がこうあるべきだという思考で縛られると、子どもの教育に悪影響を与える。世界を知ると、それが常識ではないことを知ることになり、少しでも生きやすさを感じてもらえるのでは」とも。

 自己肯定感を育む教育環境が難しくなっている現状に、同学園の木下英幸さんは「子どもの孤立から母親も孤立し、困窮者になる可能性がある。長野県人のまじめさ故、県内の不登校率や20歳未満の自殺率は全国の上位にある」と現状を話す。

 土屋さんは改めて「同じような子どものいる母親、父親に聞いてもらいたい。頭が柔らかく感性豊かな子どもたちも聴いてもらえるといい。後半の教育の話に注目してほしい」と参加を呼びかける。

 講演時間は18時~20時。定員は80人。参加無料(当日カンパ制)。要事前申し込み。

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