竜峡中学校（飯田市川路）で9月7日、美術部主催の「ナイトミュージアム」が初めて開かれる。

輝透の海を担当する美術部員

　同部は1年生～3年生の27人が所属。水曜・土曜・日曜日を除く週4日、南校舎の美術室で活動している。普段はデッサンが中心だが、最近は地区内の小学生などを対象にワークショップなども企画し、活動の幅を広げている。

　同イベントは、現在の3年生が1年生の時、「何か展示したい」と顧問に提案。具体的に何をテーマに作品を展示するか昨年から考え始めた。今年に入り美術部が普段活動する南校舎を展示会場にしようと意見が一致。6月に本格的に製作を開始。夏休み期間や土曜なども利用し準備を進めてきた。

　当日は「自然」をテーマに4つのエリアで展開。「輝透（こうとう）の海」は、水面から顔を出すクジラや気持ちよく泳ぐイルカなどの立体作品、熱帯魚やチンアナゴなどが描かれた平面作品を展示。「深地（しんち）の森」は、カラフルで大きなキノコや、四季をイメージした直径3メートルの平面画、天井からつり下げられている葉は、「森の中にいるかのような空間を演出する」という。

　「幻影（げんえい）の空」はメルヘンな世界をイメージ。ランタンを仕込んだ気球やプロジェクターで羽根を投影。真ん中に立って撮影することもできる。「彼方（かなた）の宇宙」は、月やUFOなどのオブジェを展示。会場は南校舎2階の美術室と家庭科室で、スポットライトや教室の照明などを利用して作品をライトアップするほか、1階・理科室では、無料のアートワークショップも開く。

　部長の今村心笑（しえ）さん（3年）は「6月から本番に向け部員一丸となって作品を作ってきた。多くの皆さんに足を運んでほしい」と呼びかける。

　ナイトミュージアムは17時30分～20時30分。ワークショップは18時～20時。入場無料。