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大鹿村の刺しゅう作家・中村鹿林さん アートハウスで初の刺しゅう教室開く

作品を手に今回の刺しゅう教室を紹介する、中村鹿林さん

作品を手に今回の刺しゅう教室を紹介する、中村鹿林さん

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 刺しゅう作家・中村鹿林(かりん)さんが8月27日、刺しゅう教室をアートハウス(飯田市上郷)で初めて開いた。

参加者の作品で縫い方の見本をしめす

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 飯田市内や中川村のカフェなどで、1カ月に2、3回教室を開いている中村さん。当日は、飯田下伊那から8人の参加者があり、製作中の作品に取り組んだり、新しい作品に挑戦したりと、中村さんに教わりながら個々のペースで作品作りを進めた。

 高森町から参加した女性は「器用ではないので刺しゅうをやるとは思ってなかったが、先生の作品を中川村で見て『やってみたい』と思い、3年ほど前から参加している。今日は、先生がデザインしたブドウ柄を習って製作している。自由に製作を進められて、楽しくて居心地がいい」と話す。

 飯田市から参加した女性は「地元紙『週刊いいだ』に先生が紹介されていたのを見て作品展に出かけ、教室へ参加した。糸がつやつやして、キラキラ輝いて、ただの糸じゃなくなる先生の作品に憧れる。今日は、友達にプレゼントしたくてデザインした図柄を先生に相談して製作に入った。仲間と一緒に(刺しゅうを)刺すのが楽しい」と話す。

 大鹿村出身の中村さんは地元の飯田高校卒業後、2011(平成23)年から3年間イギリスへ渡り、英国王立刺しゅう学校でイギリスの伝統刺しゅうの技法を学び、2015(平成27)年からデンマークのスカル手工芸学校で手工芸を学んだ。大鹿村の自然をモチーフに作品を製作し続け、個展やグループ展を開いている。

 今回の教室では、中村さんのインスタグラムで紹介するインドビーズアクセサリーの製作を希望する参加者が2人いた。「新しいことに挑戦したくて参加した。分からないことを直接すぐに聞けて、優しく教えてもらえる。作るのに苦手意識があったが、自分でもできたという達成感がうれしい」「大鹿村の木工作家の材料を取り入れるなど、先生の軽やかな考えが感じられる。自分に合った作りやすいものを提案してくれる」と、2人は口々に話す。

 中村さんは「教室で生徒に必ず自分で色を選んでもらい、それぞれのカラーが出るように楽しんでもらうことを大切にしている」と話す。

 次回開催は、9月10日の9時30分~11時30分。会場はベースキャンプコーヒー(中川村)。9月17日の10時~12時。会場はアートハウス。参加費2,000円+ドリンク代。

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