丸西産業（飯田市松尾明）のEC農産センターが運営する通販サイト「山下屋荘介」が、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023」で楽天市場に出店する約5万7000店の中から2年連続で年間ベストショップに選はれた。

楽天ショップオブザイヤー2023の表彰式会場で

　「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023」は、ユーザーによる人気投票の他、店舗の売り上げなどを総合評価し選ぶもので、総合・ジャンル別のほか全国で上位0.3%に当たる174店舗を表彰する。同サイトは「肉・野菜・フルーツ」のジャンル賞を受賞した。

　同サイトは2014（平成26）年、南信州の名産「市田柿」の通販サイトとして開設。その後、ドライフルーツやジュース、南信州産フルーツなどの商品を展開。現在は、全国展開する丸西産業のネットワークを使い、国産の農産物、加工品などを取り扱っている。

　取引先の開拓に全国を回るなど、地元農家ともコミュニケーションを取る同社通販事業グループの池戸康裕課長は「農家の担い手不足などの課題はあるが、全国の農家と連携を強化して、新しい商品開発にも力を入れたい」と話す。

　同じく荒井彰人課長は「立ち上げ時はさまざまな苦労があった。農家がいないとなりえない業態で、質の高い農産物を提供いただき感謝しかない。物を売るだけでなくフィードバックして量・質ともに良くし、新たな取引先の開拓や新商品の開発にも着手したい」と更に意欲を見せる。

　山下大輔社長は「創業146年、地域の皆様の支援によって栄えある賞を受賞できた。受賞を機に今後も農業を通じて地域の発展に寄与し、サスティナブルな社会の実現を目指す」と話す。