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高森町に民家をリノベーションした複合施設 地域の交流拠点に

カフェスペースのキッチン

カフェスペースのキッチン

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 築150年の納屋や蔵をリノベーションした複合施設「Daikokugura(ダイコクグラ)」(高森町下市田)が10月8日、オープンした。

Daikokugura外観

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 同施設には高森町市田で営業していたパン店の「粉工房ichi」と「Cafe space(カフェスペース)」が入る。「カフェスペース」は営業形態が決まっていない飲食スペース。当日は「のの庵」(売木村)の弁当、「nearly coffee」(豊丘村)の自家焙煎(ばいせん)コーヒー、「Tojiya」(飯田市)の大地のスモーブローを販売した。カフェは不定期で内容も変わる。そのほか、陶器や雑貨などの販売スペースがあり、2階は10人ほどが泊まれるゲストハウスにする予定。

 ダイコクグラは飯田市在住で地域振興事業などを行う50代女性が企画。約40人のボランティアや協力者を集め、売りに出ていた民家と納屋、蔵などを購入。母屋は壊して駐車スペースにし、蔵と納屋をリノベーションした。設計は下條村にUターンして建築事務所を経営する木下和之さんが担当。施工は大工のほか、ボランティアや近所の住民などが協力して作った。木下さんは「コンセプトを『たる』とし、空間構成と照明デザインを行っただけ。あとは多くのボランティアがいろいろ話し合いながら皆で協力して作った」と話す。「古民家が一つのたるのようなイメージ。ウイスキーを醸造するように、この古民家の中でさまざまな人が行き交い、醸造されるイメージ。さまざまな人が集まる交流拠点になれば」と思いを込める。「このプロジェクトに関わった全ての人がフラットな関係。いろいろと勉強になり楽しい仕事」とも。

 粉工房「ichi」の細田明美さんは「古いものが好きで、このようなすてきな建物を残してくれた。地域の皆さんと一緒に新しい風を吹かせたり、人が集まったりする場所になれれば」と期待を寄せる。

 施設を企画した女性は「カフェスペースは不定期で内容も変わる。今日は日本酒バー、明日はシードルバー、時にはレンタルキッチンなど、週末だけ、夜だけ、昼だけなどルールのない緩やかなスペースを思い描いている」と話す。「カフェスペースの運営をやってみたい人がいればインスタグラムから声をかけてほしい」と呼びかける。

 営業時間は11時~。

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