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飯田市美術博物館で企画展「伊豆木小笠原家と旧小笠原書院」 築400年で

展示を紹介する学芸員の織田顕行さん

展示を紹介する学芸員の織田顕行さん

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 飯田市美術博物館(飯田市追手町)で6月8日、トピック展示「旧小笠原家書院築400周年、伊豆木小笠原家と旧小笠原書院」が始まった。

旧小笠原書院と小笠原資料館を紹介する

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 「旧小笠原家書院は江戸時代の旗本、伊豆木(いずき)小笠原氏の居館(きょかん)のうち現存する木造建築。江戸時代初期の建物と推定され、国の重要文化財に指定されている。この地に創建され400年の節目を記念し、「改めて旧小笠原家を知る」をコンセプトに、小笠原資料館に収蔵されている資料を中心に展示する。

 同展では、1600年に旗本として伊豆木の地を与えられた、小笠原長巨(ながなお)から始まる伊豆木小笠原家を「信濃小笠原氏の系譜」「伊豆木小笠原家のはじまり」「伊豆木の殿様が育んだもの」などのタイトルでパネル展示。同資料館の収蔵品からは、伊豆木小笠原家が力を注いだ文化や功績などの分かる書簡や操り人形など15点ほどの資料を並べる。

 同館学芸員の織田顕行さんは「資料展示から、旧小笠原家がどんなことに取り組んでいたかを改めて学び、その後に旧小笠原家書院と小笠原資料館へ実際に足を運んでほしい」と呼びかける。

 同館では今回の展示に合わせ、7月7日13時30分から美術文化講座を開催。講師は同市歴史研究所特任研究員の前澤健さんで、テーマは「下伊那の旗本と山、伊豆木小笠原を中心に」。6月21日から参加を受け付ける。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。現在展示の観覧料は一般150円、小中高校生無料。9月1日まで。

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