環境・エネルギー問題に課題意識を持つ飯田女子高校(飯田市上郷飯沼)2年生有志3人で結成した「iijo IEA girl’s(イイジョアイイーエー・ガールズ、以下iijo)」が11月20日、ワークショップなどこれまでの活動の成果を踏まえ佐藤健飯田市長へ提言を行った。
飯田のエネルギーについて調査研究するiijoは、10月29日に行われた「南信州環境メッセ」の中で「第3回出張うごくる~む」を、同市と南信州地域振興局、飯田信用金庫の3者で設立した環境文化都市づくりプラットフォーム「うごくる。」と連携して開催。「飯田市のエネルギーについて知ってもらい、環境文化都市いいだの未来のことを主体的に考えてもらうこと」を目的に開いたという。
同イベントは企画から運営までをiijoが主体的に行い、中高生を中心とした21人が6つのグループに分かれ、アイスブレークからテーマについてKJ法を用いて話し合い、最後に「大人に提言!~環境文化都市いいだの未来について~」をまとめ発表した。この結果やアンケートなど調査研究の成果をまとめたものを、メンバーの井上茜さん、奥村未来さんの2人(当日欠席した林陽茉理さん含めメンバーは3人)が佐藤市長に提言した。
提言した内容は主に、若い世代も参加できる「市民参加型のイベントを開こう」、環境に関する行動を起こすことでメリットを与える「give-and-takeの学びを」、「アピール隊を発足しましょう」の3点。提言に対し佐藤市長は質問を交えながら対話を行い、「同世代の若い人が主催側に入ることで若い世代も参加できるイベントの開催の検討」「環境に関心のない人の行動を変えていくきっかけとして買い物時のポイントなどの研究」「若い人に何らかの形で情報発信に協力してもらいたい」などの話をした。
井上さんは「緊張したけど、しっかり伝えられた」と振り返る。佐藤市長は「iijoの活動は継続することが大事。ぜひ、この活動を後輩に受け継いでほしい」と期待を寄せ、「これからも飯田市のエネルギー政策に関心を持ち続けてもらえれば」とも。
iijoは12月に日本原子力財団が行う「課題研究支援事業」の発表を行うなど、本年度末まで活動を続ける予定。