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大鹿歌舞伎を中学生が熱演 伝統芸能の継承に期待

終演後の記念撮影

終演後の記念撮影

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 大鹿村に300年前から伝わる地芝居「大鹿歌舞伎」の中学生公演が10月1日、大鹿中学校(大鹿村鹿塩)の体育館で開かれた。

熱演する生徒

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 コロナ禍以降、観覧者を村内在住に限ってきたが、今年は4年ぶりに広く来場を呼びかけた。当日は村内外から約100人が来場した。

 中学生の歌舞伎は1975(昭和50)年に始まり、今年で48年目を迎える。当初は有志を募って「歌舞伎クラブ」として活動していたが、2000(平成12)年からは全校生徒が携わるようになった。毎年4月に大鹿歌舞伎愛好会員と顔合わせを行い、外題(演目)や配役を決め、同愛好会員の指導の下、「大鹿タイム」という総合学習の時間を使い、9月まで稽古に励んできた。

 公演では18人の生徒が出演し、外題「鎌倉三代記  三浦別れの段(かまくらさんだいき みうら わかれのだん)」を披露。今年は客席からのかけ声も解禁。熱演する生徒に「待ってました」「よっ」「いいぞ」などと声をかけながら盛り上げた。演者のせりふや所作が決まると「おひねり」も飛んだ。

 佐々木高綱役の3年、木村響さんは「無事に終えられて良かったよかった。楽しく演じることができてほっとした。伝統文化を引き継ぐためにも今から知っておくことも大事」、時姫役の3年、多田春嶺さんは「感情表現を声で表すのが大変だったが、成功して良かった。愛好会員や保護者、先生にも支えてもらい感謝」と、それぞれ振り返る。

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