「松岡屋醸造場の歴史を知る~味噌(みそ)玉づくり体験~」と題した学びイベント「丸山くらす」が8月19日、丸山公民館(飯田市丸山町)で開催された。
公民館活動の一環として、「地域で楽しく生き生き暮らす」をコンセプトに2014(平成26)年から開く「丸山くらす」は今回で6回目。町内に暮らす料理人や学芸員などのプロから「衣食住」に関する歴史、自然、健康など、分野にとらわれない事柄を学ぶ。
今回は、1534年創業で480年余続く老舗「松岡屋醸造場」(今宮町)から、15代目社長の木下拓さんと後継者の木下祥平さんを講師に招いた。参加者は25人ほど。前半の講座では、拓さんが沿革を中心に紹介し、祥平さんが「みそ汁と健康」をテーマに話をした。「みその賞味期限」「酵母・アルコール」などの原材料や製造過程に関することなど、さまざまな質問も寄せられた。
後半は参加者がグループに分かれ、2人のレクチャーを受けながら「みそ玉づくり」に挑戦した。みそ、かつお節、乾燥野菜を混ぜ合わせ、3センチほどのボール状に丸めた周りを、桜エビやゴマなどで飾り、色とりどりの麩(ふ)をトッピングして仕上げた。参加者は、完成した「みそ玉」のみそ汁と、みそを塗った焼きおにぎりを試食。2人からは、同社製品「甘酒シャーベット」の差し入れもあった。
参加者からは「しょうゆ味の焼きおにぎりは食べたことがあるが、みそ味は初めて。香ばしくておいしい。家でも作ってみたい」「一人暮らしで、みそ汁を作るとたくさんになってしまう。『みそ玉』なら1人分を変わらない風味で楽しめる」となどの声が聞かれた。